最終更新日: 2026年7月14日
メチルドパは中枢でα-メチルノルアドレナリンへ変換され、α2受容体を刺激する中枢性交感神経抑制薬である。妊娠高血圧症候群の降圧治療で使用経験が豊富である。
アルドメット
中枢性交感神経抑制薬
芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素などにより中枢神経内でα-メチルノルアドレナリンへ変換される。偽性伝達物質として中枢のα2受容体を刺激し、Giを介して交感神経出力とノルアドレナリン放出を低下させる。末梢血管抵抗とレニン分泌が減少し、血圧が低下する。心拍出量や腎血流への影響は比較的小さい。
高血圧症に用いられ、特に妊娠高血圧症候群で使用経験の長い薬剤である。緊急降圧ではなく、経口による持続的な血圧管理に用いる。開始前および治療中は肝機能と血算を確認する。
眠気、倦怠感、口渇、起立性低血圧、徐脈がみられる。重篤な副作用として肝炎、黄疸、Coombs試験陽性を伴う自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症がある。プロラクチン上昇による乳汁分泌や性機能障害も起こり得る。
鉄剤は消化管でキレートを形成してメチルドパの吸収を低下させる。モノアミン酸化酵素阻害薬との併用は過度の交感神経変動を起こすため避ける。ほかの降圧薬や中枢神経抑制薬との併用では低血圧や鎮静が増強する。
急性肝炎、活動性肝疾患、メチルドパによる肝障害の既往がある患者には投与しない。モノアミン酸化酵素阻害薬を投与中の患者にも使用しない。溶血性貧血の既往や重篤な抑うつ状態では慎重に判断する。
中枢でα-メチルノルアドレナリンへ変換されるプロドラッグ型の中枢性α2作動薬である。妊娠高血圧症候群で使用経験が豊富である。Coombs試験陽性の溶血性貧血と肝障害が特徴的副作用で、血算と肝機能を監視する。鉄剤により吸収が低下する点も問われる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。