ネオスチグミンは末梢性の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。神経筋接合部のアセチルコリンを増加させ、非脱分極性筋弛緩薬の拮抗や重症筋無力症に用いられる。
最終更新日: 2026年7月12日
ネオスチグミンは末梢性の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。神経筋接合部のアセチルコリンを増加させ、非脱分極性筋弛緩薬の拮抗や重症筋無力症に用いられる。
ワゴスチグミン
コリンエステラーゼ阻害薬
アセチルコリンエステラーゼをカルバミル化し、可逆的に阻害する。神経筋接合部と自律神経効果器のアセチルコリン濃度を増加させ、ニコチン性およびムスカリン性作用を増強する。第四級アンモニウム化合物で血液脳関門をほとんど通過しない。神経筋接合部では終板電位を増強し、非脱分極性筋弛緩からの回復を促す。
非脱分極性筋弛緩薬からの回復促進、重症筋無力症、手術後・分娩後の排尿困難や腸管麻痺に用いられる。筋弛緩拮抗時には徐脈や分泌増加を抑えるため、アトロピンまたはグリコピロニウムなどの抗ムスカリン薬を併用する。
流涎、発汗、縮瞳、腹痛、下痢、悪心、気管支分泌増加、気管支攣縮、徐脈を起こす。過量では筋線維束攣縮に続いて筋力低下や呼吸筋麻痺を生じるコリン作動性クリーゼが起こる。投与時は心拍数、換気、筋弛緩モニターを確認する。
スキサメトニウムの作用を延長することがある。アミノグリコシド系抗菌薬、Mg製剤、一部の抗不整脈薬は神経筋遮断を増強し、拮抗効果を弱める。β遮断薬など徐脈作用薬との併用では徐脈が増強する。
消化管または尿路の機械的閉塞、腹膜炎、気管支喘息、著明な徐脈や房室伝導障害では使用しない。脱分極性筋弛緩薬スキサメトニウムによる第1相ブロックでは作用を延長するため拮抗目的に使用しない。
末梢性の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬で、血液脳関門を通過しにくい。非脱分極性筋弛緩薬の拮抗時には抗ムスカリン薬を併用する。スキサメトニウムの第1相ブロックは拮抗せず、むしろ延長し得る。過量によるコリン作動性クリーゼと重症筋無力症クリーゼの鑑別が問われる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。