フェニレフリンは選択的α1受容体作動薬で、末梢血管収縮により血圧を上昇させる。麻酔時の低血圧治療や、点眼による散瞳などに用いられる。
ネオシネジンコーワ
α受容体作動薬
α1アドレナリン受容体を選択的に刺激する。Gq-ホスホリパーゼC系を介してIP3と細胞内Ca2+を増加させ、血管平滑筋と瞳孔散大筋を収縮させる。全身投与では末梢血管抵抗と血圧を上昇させ、点眼では調節麻痺をほとんど伴わずに散瞳を起こす。血圧上昇により反射性徐脈が生じることがある。
麻酔中などの急性低血圧に静脈内投与する。眼科では診断や処置のための散瞳に用いられる。鼻粘膜血管収縮作用もあるが、全身作用や反跳性充血に注意する。
血圧上昇、反射性徐脈、頭痛、動悸、不整脈、末梢虚血がみられる。点眼でも全身吸収により高血圧や不整脈を起こすことがあり、乳幼児や心血管疾患患者で注意する。局所では眼刺激、結膜充血、眼圧上昇が生じ得る。
モノアミン酸化酵素阻害薬、三環系抗うつ薬、他の交感神経刺激薬は昇圧作用を増強する。α遮断薬は作用を減弱させる。非選択的β遮断薬併用時には末梢血管収縮が相対的に強まり、高血圧が増悪することがある。
重篤な高血圧症、重篤な動脈硬化症、閉塞隅角緑内障などでは病態を悪化させるため使用しない。製剤成分に対する過敏症の既往がある患者にも投与しない。重篤な甲状腺機能亢進症や心疾患では慎重に判断する。
選択的α1作動薬であり、直接心臓を刺激せず末梢血管抵抗を増加させる。血圧上昇に対する圧受容体反射で徐脈を起こす。点眼では瞳孔散大筋を収縮させて散瞳するが、毛様体筋への作用は弱く調節麻痺は乏しい。高血圧、末梢虚血、閉塞隅角緑内障が主要な注意点となる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。