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抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎は、筋力低下が乏しい(CADM)一方で、急速進行性間質性肺炎(RP-ILD)を高率に合併し、致死率が極めて高い特異な皮膚筋炎のサブタイプである。急速な呼吸不全とフェリチン著増が特徴的。
急速進行性間質性肺炎(労作時息切れ、乾性咳嗽、急速な低酸素血症)
特徴的皮疹:逆ゴットロン徴候(手掌・手指掌側の紅斑)、難治性の皮膚潰瘍、手指の疼痛
発熱
※筋力低下やCK(CPK)の上昇は軽微または正常(CADM)。
初期評価
皮膚筋炎に特徴的な皮疹(ヘリオトロープ疹、ゴットロン丘疹など)と、急速な呼吸困難から直ちに疑う。
検査
血液検査で『抗MDA5抗体陽性』、『血清フェリチン著増』、KL-6上昇。胸部HRCTで広範な間質性肺炎(網状影、すりガラス影、浸潤影)を確認する。
治療方針
超緊急疾患。間質性肺炎の進行を食い止めるため、診断後ただちに『ステロイドパルス療法+タクロリムス(またはシクロスポリン)+シクロホスファミド(IVCY)』の3者併用などの強力な免疫抑制療法を開始する。救命のために血漿交換療法(PE)やPMX-DHPが併用されることもある。
病態
ウイルスRNAを認識する細胞内センサーであるMDA5に対する自己抗体が産生される。マクロファージの異常活性化により強烈なサイトカインストームを引き起こし、急速に肺胞が破壊される。
試験・臨床での重要ポイント
筋症状を伴わない「無筋症性皮膚筋炎(CADM)」の形態をとることが多い。皮膚症状として『逆ゴットロン徴候(手掌側の紅斑・潰瘍)』や皮膚潰瘍が特徴的。最大の脅威は『数週間で呼吸不全に至る急速進行性間質性肺炎(RP-ILD)』であり、マクロファージ活性化症候群を伴って『血清フェリチンが異常高値(数千〜)』となるのが絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「抗MDA5抗体は、皮膚筋炎の中でも『筋肉より肺がヤバい』最凶のタイプ!筋肉の力は落ちないのに、間質性肺炎があっという間に悪化して息ができなくなる。フェリチンが爆上がりし、手のひら側に潰瘍(逆ゴットロン)ができるのがサイン。見つけたら即、最強の免疫抑制を!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。