外痔核は、歯状線より「肛門側(下側)」の静脈叢にうっ滞が生じ、腫脹したものである。内痔核と異なり、知覚神経(体性神経)が豊富な部位にあるため、血栓形成(血栓性外痔核)を伴うと「激しい痛み」をきたす。
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肛門周囲の硬いしこり、腫れ。
激しい痛み(持続的)。
出血は少ない(破れた場合のみ)。
視診:歯状線より外側に青紫色の硬い結節を確認。
指診:強い圧痛を認める。
保存的治療:局所の安静、鎮痛薬、軟膏、入浴(血流改善)。
外科的治療:痛みが極めて激しい場合や巨大な場合に、局所麻酔下で切開し血栓を摘出する(血栓除去術)。
病態
歯状線より下の肛門上皮下に発生する。激しいスポーツ、長時間の座位、怒責などをきっかけに血管内で血が固まる『血栓性外痔核』が急性に発症し、青紫色に腫れ上がる。
試験・臨床での重要ポイント
「内痔核=痛くない(通常)」に対し、「外痔核(特に血栓性)=激痛」という対比が重要。歯状線より下にあるため、触れると非常に痛い。通常は保存的治療で数週間以内に血栓が吸収されて軽快するが、痛みが耐え難い場合は血栓除去を行う。
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下部消化管出血は、トライツ靱帯より肛門側(主に大腸)からの出血である。大腸憩室出血、虚血性腸炎、大腸癌、痔核などが主な原因となり、胃酸の影響を受けないため鮮血や暗赤色便を呈する。
上部消化管出血は、トライツ靱帯(十二指腸空腸曲)より口側の消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血である。胃・十二指腸潰瘍、胃癌、食道・胃静脈瘤、マロリー・ワイス症候群などが主な原因となる。
消化管穿孔は、胃や十二指腸、大腸などの消化管壁に全層性の穴が開き、胃酸、腸液、便などが無菌状態の腹腔内に漏れ出す超緊急疾患。急激な汎発性腹膜炎を引き起こし、敗血症性ショックに至るため、原則として緊急手術の適応となる。
虚血性腸炎は、大腸粘膜の微小血管の血流が一時的に低下し、腸管粘膜が虚血・炎症・潰瘍を起こす疾患。便秘傾向のある高齢女性に多く、「突然の左下腹部痛」に続く「下痢・鮮血便」が典型的な三徴である。多くは一過性で、保存的治療で自然軽快する。