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ガラクトース血症は、乳糖の成分であるガラクトースを代謝する酵素が先天的に欠損し、体内に有害な代謝産物が蓄積する先天性代謝異常症である。哺乳開始直後の嘔吐、下痢、黄疸、肝不全、白内障などを特徴とする。新生児マススクリーニング対象疾患であり、CBTや医師国家試験では、検査値の解釈(還元糖)や致死的な合併症(大腸菌敗血症)が頻出の重要疾患である。
哺乳後の嘔吐・下痢・不機嫌
黄疸(遷延性)・肝腫大・肝不全
白内障(ガラクチトール蓄積による)
大腸菌による敗血症(1型における急性期死因)
知的障害・発達遅滞(慢性期合併症)
(女性)卵巣不全(原発性無月経、早発閉経)
初期評価
新生児マススクリーニング(ボイトラー法、パエゲン法)で発見される。臨床的には、授乳開始後に急速に進行する黄疸や消化器症状から本症を疑う。
検査
血液:ガラクトース高値、ガラクトース-1-リン酸高値、直接ビリルビン優位の黄疸。
尿:尿糖(ブドウ糖)は陰性、還元糖は陽性。確定診断は赤血球内酵素活性測定や遺伝子検査で行う。
鑑別
胆道閉鎖症(便の色、超音波所見)、新生児肝炎、他の糖代謝異常症(フルクトース不耐症など)。
初期対応
本症を疑った時点で直ちに「母乳」および「通常の育児用ミルク」を中止し、乳糖を含まない無乳糖ミルク(ガラクトース除去乳)を開始する。敗血症が疑われる場合は広域抗菌薬を投与する。
根本治療
生涯にわたる厳格なガラクトース(乳製品)の摂取制限。白内障や知的障害、卵巣不全といった合併症に対し、眼科・教育・婦人科などの多職種によるフォローアップを継続する。
病態
ガラクトース代謝経路(ルロアール経路)の酵素欠損により、ガラクトースやガラクトース-1-リン酸が蓄積し、肝・脳・眼などを障害する。また、副経路で生成されるガラクチトールが水晶体に蓄積し、浸透圧上昇により白内障を引き起こす。
原因
常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)による先天的な遺伝子変異。欠損する酵素により1型(GALT欠損:最多・最重症)、2型(GALK欠損)、3型(GALE欠損)に分類される。
試験での重要ポイント
「授乳開始後の黄疸・肝腫大・白内障」が三徴。1型における「大腸菌(E. coli)敗血症」の合併リスクは超頻出。尿検査において「尿糖試験紙(ブドウ糖のみ反応)は陰性だが、ベネディクト反応(還元糖に反応)は陽性」という解離が診断の鍵となる。女性患者では適切に治療しても将来的に「卵巣不全(早発閉経)」を来しやすいことも重要。
覚え方・コツ
「ガラ(ガラクトース)を飲んだら肝不全(1型)、白内障(2型)、大腸菌(敗血症)。尿はベネディクト(還元糖)だけで陽性」と覚える。
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TRAPSは、TNF(腫瘍壊死因子)受容体の遺伝子変異により、病原体の感染がないのに自然免疫が暴走して長期間の発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」。1週間以上続く発熱、遊走性の筋肉痛、眼周囲の浮腫を特徴とする。
新生児低血糖は、生後早期の新生児において血糖値が異常に低下した状態。脳のエネルギー源が枯渇するため、放置すると不可逆的な中枢神経障害(発達遅滞や脳性麻痺)を残す。母体糖尿病やFGR、早産児がハイリスクとなる。
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プラダー・ウィリー症候群は、15番染色体長腕(15q11-q13)の「父親由来」の発現異常(ゲノムインプリンティング異常)による疾患。乳児期の重度筋緊張低下から一転し、幼児期以降は満腹中枢の異常による過食と高度肥満を呈する。