医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
ゴーシェ病は、リソソーム酵素であるグルコセレブロシダーゼの欠損により、マクロファージに糖脂質が蓄積する常染色体潜性(劣性)遺伝疾患である。CBTや国試では、著明な肝脾腫と骨痛・骨変形、および骨髄中のゴーシェ細胞が頻出である。
肝脾腫(特に脾腫が著明で、腹部膨満感をきたす)
骨痛、病的骨折、骨の変形(大腿骨のフラスコ様変形など)
血小板減少(出血傾向)、貧血
神経症状(II型、III型のみ:痙攣、眼球運動障害、発達遅滞など)
初期評価
小児〜成人の著明な脾腫と血小板減少、原因不明の骨痛から疑う。
検査
骨髄穿刺検査で、特徴的な『ゴーシェ細胞(細胞質がシワの寄った紙様を呈する巨大なマクロファージ)』を確認する。確定診断は、白血球や皮膚線維芽細胞を用いた『グルコセレブロシダーゼ活性の低下』の証明、または遺伝子検査である。
根本治療
I型およびIII型の全身症状に対しては、不足している酵素を点滴する『酵素補充療法(ERT)』が著効する。また、糖脂質の合成を抑えて蓄積を防ぐ『基質合成抑制療法(SRT:エリグルスタットなど)』の経口薬も使用される。II型の中枢神経症状に対しては有効な治療法が乏しい。
病態
酵素欠損により分解できなかったグルコセレブロシドが、全身のマクロファージ(網内系細胞)に蓄積し、肝脾腫や骨髄での造血障害・骨破壊を引き起こす。神経症状を伴わないI型(最多)、急性神経型のII型、亜急性神経型のIII型に分かれる。
試験での重要ポイント
「お腹がパンパンに腫れている(著明な『肝脾腫』)」、「血が止まりにくい・貧血(『血小板減少』などの汎白血球減少)」、「骨が痛む・骨折しやすい(『骨痛、フラスコ変形』)」の3つが中核症状である。骨髄検査で、細胞質がシワシワのセロハン紙(または和紙)のように見える『ゴーシェ細胞』を確認することが絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「ゴーシェ病はマクロファージのゴミ屋敷!肝臓・脾臓がパンパンに腫れて、血小板が減る。骨の中までゴミが溜まるから骨が痛くて折れやすい(骨痛)。骨髄検査で『くしゃくしゃのセロハン紙』みたいなゴーシェ細胞を見つけろ!」
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TRAPSは、TNF(腫瘍壊死因子)受容体の遺伝子変異により、病原体の感染がないのに自然免疫が暴走して長期間の発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」。1週間以上続く発熱、遊走性の筋肉痛、眼周囲の浮腫を特徴とする。
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