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マフッチ症候群は、多発性内軟骨腫(Ollier病の所見)に、軟部組織の多発性血管腫が合併する非遺伝性の稀な疾患である。骨の変形をきたすほか、軟骨肉腫などの悪性腫瘍への進行リスクが高い。
骨の非対称性膨隆、変形、病的骨折(多発性内軟骨腫による)
皮膚・皮下組織の青紫色の腫瘤(多発性血管腫/静脈奇形)
骨格の成長障害(患肢短縮など)
初期評価
小児期に骨変形と皮膚の血管腫を認めた場合に疑う。
検査
X線検査で骨髄腔内の透亮像(内軟骨腫)と、軟部組織の『静脈石(石灰化)』を確認する。定期的なX線やMRIで、腫瘍の急激な増大や骨皮質の破壊(軟骨肉腫への悪性転化のサイン)がないか厳重にスクリーニングする。
治療方針
無症状であれば経過観察。骨折のリスクが高い場合や著しい変形がある場合は、掻爬・骨移植や骨切り術などの整形外科的治療を行う。血管腫に対しては硬化療法や外科的切除を検討する。悪性転化(軟骨肉腫)を生じた場合は、広範切除などの悪性腫瘍に準じた手術が必要となる。
病態
初期発生段階におけるIDH1またはIDH2遺伝子の体細胞モザイク変異が原因とされる(遺伝はしない)。骨髄腔内に軟骨組織が増殖する「内軟骨腫」と、皮膚や皮下組織の「血管腫(主に静脈奇形)」が混在する。
試験・臨床での重要ポイント
「多発性内軟骨腫のみ」の場合は『Ollier(オリエ)病』と呼ぶが、それに『血管腫(青紫色の皮下結節)』が合併すると『マフッチ症候群』となる。X線では内軟骨腫の所見に加え、軟部組織(血管腫内)に丸い『静脈石(phleboliths)』の石灰化を認めるのが特徴的。最大の問題は、内軟骨腫が『軟骨肉腫へ悪性化するリスクが極めて高い(約15〜20%以上)』ことである。
覚え方・コツ
「マフッチ=『Ollier病(骨の中に軟骨の塊)』+『血管腫(青いイボ)』!血管腫の中には石(静脈石)ができやすい。後々、軟骨肉腫にガン化(悪性化)しやすいから一生の経過観察が必要!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。