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悪性症候群は、抗精神病薬などのドパミン受容体遮断薬の投与中や減量・中止時に急激に発症する、致死的な副作用である。CBTや国試では、38℃以上の高熱、著明な筋強剛、自律神経症状、CK(CPK)の著増と、原因薬の直ちの中止およびダントロレン投与が超頻出の重要疾患である。
高熱(38℃以上、時に40℃を超える急激な発熱)
錐体外路症状(高度の筋強剛=鉛管様強剛、無動、振戦、嚥下困難、構音障害)
自律神経症状(著明な発汗、頻脈、血圧の激しい変動、流涎)
意識障害(傾眠から昏睡まで)
横紋筋融解症の併発によるミオグロビン尿(コーラ色尿)
初期評価
抗精神病薬の内服歴や抗パーキンソン病薬の中断歴と、高熱・筋強剛・発汗・意識障害の四徴から直ちに臨床診断する。脱水や全身状態の悪化がないか評価する。
検査
血液検査で『CK(CPK)の著明な上昇』、白血球増多、ミオグロビン上昇、BUN/Cr上昇(急性腎障害のサイン)、肝機能障害(AST/ALT上昇)を確認する。尿検査でミオグロビン尿(潜血反応陽性だが赤血球は少数)を確認する。
鑑別
致死性緊張病、感染症(敗血症、髄膜炎・脳炎)、熱中症、セロトニン症候群(SSRI投与中でミオクローヌスや反射亢進が目立つ)、悪性高熱症(全身麻酔時の吸入麻酔薬などで発症する類似の病態)。
初期対応・根本治療
①『原因薬剤の直ちの中止』(※ただし、抗パーキンソン病薬の急減量・中止が原因の場合は、元の用量で再開する)。
②全身管理:横紋筋融解症によるミオグロビンの尿細管閉塞(急性腎障害)を防ぐための『十分な細胞外液の輸液(大量補液)』と、物理的な冷却(クーリング)、呼吸・循環管理を行う。
③薬物療法:筋小胞体からのカルシウム遊離を抑制する筋弛緩薬『ダントロレンナトリウムの静脈内投与』が第一選択。また、ドパミン受容体作動薬(ブロモクリプチンなど)の経口投与も有効である。重症例では電気けいれん療法(ECT)が施行されることもある。
病態
脳内(特に視床下部や黒質線条体)のドパミン受容体の急激な遮断やドパミン活性の低下により、体温調節中枢の障害や錐体外路症状(筋強剛)が引き起こされると考えられている。
原因
抗精神病薬(定型・非定型問わず、特にハロペリドールなど)の開始・増量時、または抗パーキンソン病薬(L-dopaなど)の急な減量・中止時に好発する。
試験での重要ポイント
「統合失調症の治療中(抗精神病薬内服中)」に、突然『38℃以上の高熱』と『鉛管様の筋強剛(筋肉がガチガチに硬くなる)』、『発汗・頻脈(自律神経症状)』をきたしたというエピソードが超定番。血液検査での『CK(CPK)の著明な上昇』と白血球増多が特徴的である(横紋筋融解症を伴い急性腎障害に至るリスクがある)。治療の「まず行うこと」は『原因薬の直ちの中止』であり、特効薬として筋小胞体のカルシウム遊離を抑える『ダントロレンナトリウム』の投与が頻出。
覚え方・コツ
「悪性症候群は、抗精神病薬(ドパミン遮断)のヤバい副作用!薬を飲んで『高熱・ガチガチ(筋強剛)・大汗』が出たらこれ。筋肉が壊れてCK(CPK)が爆上がりする。まずは薬を即中止して、ダントロレンと大量補液で腎臓を守れ!」
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統合失調症は、思春期から青年期に発症し、幻覚・妄想などの陽性症状と、感情鈍麻・意欲低下などの陰性症状を呈する精神疾患である。CBTや国試では、ドパミン過剰による幻聴や連合弛緩、および非定型抗精神病薬による治療と副作用(悪性症候群、錐体外路症状)が超頻出である。
適応障害は、明確なストレス因(転勤、人間関係、病気など)に対して不釣り合いなほどの苦痛を感じ、抑うつや不安などの情緒的・行動的症状をきたす疾患である。CBTや国試では、ストレス因から離れると症状が軽快する点や、第一選択の対応が環境調整であることが頻出である。
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意(集中力がない、ミスが多い)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくとすぐ行動する)を特徴とする神経発達症である。前頭前野を中心としたドパミンやノルアドレナリンの機能不全が関与している。CBTや医師国家試験では、DSM-5の診断基準(12歳以前の発症)、合併症(ASD、LD)、および薬物療法の作用機序の使い分けが頻出である。
身体症状症は、痛みや疲労感などの身体症状が長期間持続し、それに対して過度な不安やとらわれを抱き、日常生活に支障をきたす精神疾患である。CBTや国試では、器質的異常がないことへの理解を促し、不必要な検査を避けて支持的に関わる姿勢が問われる。