最終更新日: 2026年4月17日
アスクレピアで深掘りする尋常性乾癬は、銀白色の厚い鱗屑を伴う境界明瞭な紅斑が全身に多発する慢性の炎症性角化症である。機械的刺激を受けやすい部位(頭部、肘、膝)に好発し、CBTや医師国家試験では、Auspitz現象やKöbner現象、メタボリックシンドロームとの合併、およびビタミンD3外用薬や生物学的製剤などの治療法が頻出の重要疾患である。
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尋常性乾癬は、銀白色の厚い鱗屑を伴う境界明瞭な紅斑が全身に多発する慢性の炎症性角化症である。機械的刺激を受けやすい部位(頭部、肘、膝)に好発し、CBTや医師国家試験では、Auspitz現象やKöbner現象、メタボリックシンドロームとの合併、およびビタミンD3外用薬や生物学的製剤などの治療法が頻出の重要疾患である。
境界明瞭な紅斑(赤み)
銀白色の厚い鱗屑(フケのようなカサブタ)
そう痒感(約半数の患者でみられる)
爪の変形(点状陥凹、爪甲剥離など。関節炎合併例で多い)
好発部位:頭部、肘頭、膝蓋、仙骨部、下腿伸側(機械的刺激を受けやすい部位)
初期評価
特徴的な皮疹(銀白色鱗屑を伴う境界明瞭な紅斑)の分布から臨床的に診断する。Auspitz現象やKöbner現象の有無を確認する。関節痛(DIP関節など)がないかどうかも必ず問診する。
検査
多くは臨床所見で診断可能だが、非典型例では皮膚生検を行う。病理組織では「不全角化(核が残ったまま角化する)」、「表皮突起の規則的な延長」、「真皮乳頭の延長と毛細血管の拡張」、「Munro微小膿瘍(角層内の好中球の集簇)」を確認する。
鑑別
鑑別でよく出るのは「脂漏性皮膚炎(好発部位が鼻翼基部など皮脂の多い場所、鱗屑が黄色で薄い、マラセチア関与)」や「体部白癬(真菌検査陽性、辺縁隆起性)」、「アトピー性皮膚炎(境界不明瞭、屈側優位)」、「類乾癬」である。
初期対応
軽症〜中等症の基本治療は「外用療法」である。炎症を抑える「副腎皮質ステロイド外用薬」と、表皮細胞の異常増殖を抑える「活性型ビタミンD3外用薬」を併用する(配合剤もよく用いられる)。
根本治療
外用薬で効果不十分な場合や皮疹が広範囲な場合は、「光線療法(ナローバンドUVBなど)」や「内服療法(PDE4阻害薬のアプレミラスト、免疫抑制薬のシクロスポリンなど)」を追加する。重症例や乾癬性関節炎を合併する例には、早期から「生物学的製剤(TNF-α阻害薬、IL-17阻害薬、IL-23阻害薬)」を導入して劇的な改善を図る。
病態
免疫異常(特にIL-23/Th17細胞系)により、表皮細胞の異常増殖(ターンオーバーの著明な短縮)と角化異常(不全角化)、および真皮上層の毛細血管拡張・炎症細胞浸潤をきたす。
原因
遺伝的素因に、環境因子(ストレス、感染、肥満、喫煙、機械的刺激など)が加わって発症する。
分類
乾癬全体の約90%を占める「尋常性乾癬」のほか、関節炎を伴う「乾癬性関節炎(関節症性乾癬)」、溶連菌感染後に小皮疹が多発する「滴状乾癬」、全身が発赤する「乾癬性紅皮症」、無菌性膿疱が多発する「汎発性膿疱性乾癬」に分類される。
試験での重要ポイント
画像問題として「銀白色の厚いカサブタ(鱗屑)を伴う、境界がハッキリした赤い発疹(紅斑)」が出題される。こすれる部位(頭、肘、膝、臀部)にできやすい。鱗屑を無理に剥がすと点状の出血が見られる『Auspitz(アウスピッツ)現象』や、健常な皮膚を引っ掻くとそこに新しい皮疹ができる『Köbner(ケブネル)現象』が絶対暗記キーワードである。また、肥満や糖尿病などの「メタボリックシンドローム」を高率に合併する点も頻出。鑑別でよく出る「脂漏性皮膚炎」や「白癬」とは、好発部位や真菌の有無で区別する。
覚え方・コツ
「乾癬は、こすれる場所(肘・膝・頭)に銀色の厚いカサブタ。剥がすと血が出る(Auspitz現象)、引っ掻くと増える(Köbner現象)。メタボに注意し、治療はステロイドとビタミンD3の合わせ技!」
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重症多形滲出性紅斑は、薬剤などを契機に高熱とともに全身の紅斑、水疱、びらん、および重篤な粘膜疹(眼、口腔、陰部)をきたす致死的な疾患である。体表面積の表皮剥離割合により、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死症(TEN)に分類される。CBTや国試では、ニコルスキー現象陽性、重篤な眼病変、ステロイドパルス療法が超頻出である。
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性の皮膚腫瘍である。手足の指や足底に好発し、表面がザラザラした硬い角化性の丘疹や結節を形成する。CBTや医師国家試験では、病理組織でのコイロサイト(空胞化細胞)の出現や、鶏眼(ウオノメ)との鑑別、液体窒素による凍結療法が第一選択となる点が頻出の重要疾患である。
基底細胞癌(BCC)は、表皮の基底細胞に由来する皮膚癌であり、日本で最も発生頻度が高い悪性腫瘍の一つである。高齢者の顔面に好発し、真珠様光沢を伴う黒褐色結節を特徴とする。CBTや医師国家試験では、ダーモスコピー所見(樹枝状血管など)や病理組織(周辺柵状配列)、および転移が極めて稀である点が頻出の重要疾患である。
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラノサイト由来の極めて悪性度の高い皮膚癌である。日本人では足底などに生じる末端黒子型が最多である。CBTや医師国家試験では、早期発見のためのABCDEルールや、ダーモスコピー検査、生検の際の注意点(原則として全切除生検とし、部分生検は避ける)、およびBRAF変異陽性例に対する分子標的薬が超頻出の重要疾患である。