最終更新日: 2026年4月17日
アスクレピアで深掘りする乾癬性関節炎は、皮膚の乾癬に合併して生じる炎症性の自己免疫性関節疾患である。手指のDIP関節(第一関節)を好発部位とし、関節破壊が進行する。CBTや医師国家試験では、関節リウマチとの鑑別が極めて重要であり、ソーセージ指やX線でのpencil-in-cup変形が頻出の疾患である。
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乾癬性関節炎は、皮膚の乾癬に合併して生じる炎症性の自己免疫性関節疾患である。手指のDIP関節(第一関節)を好発部位とし、関節破壊が進行する。CBTや医師国家試験では、関節リウマチとの鑑別が極めて重要であり、ソーセージ指やX線でのpencil-in-cup変形が頻出の疾患である。
乾癬皮疹(頭皮、肘、膝などに銀白色の鱗屑を伴う紅斑)
DIP関節の腫脹・疼痛・変形
指炎(ソーセージ指:指全体が赤く腫れ上がる)
爪病変(爪の点状陥凹、爪甲剥離、爪甲下角質増殖)
アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎
初期評価
乾癬の既往または家族歴がある患者における、非対称性の関節痛やDIP関節の腫脹、ソーセージ指の存在から疑う。
検査
血液検査で炎症反応(CRP亢進)を認めるが、リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体は「陰性」であることを確認する。手指のX線検査を実施し、関節裂隙の狭小化や骨びらんとともに、特徴的な「pencil-in-cup appearance(えんぴつ状の尖りとお椀状の陥没)」を確認する。
鑑別
鑑別でよく出るのは関節リウマチ(対称性、PIP/MCP主体、RF陽性、骨増殖なし)である。その他、変形性関節症のヘバーデン結節(DIP関節の変形だが炎症所見に乏しい)と鑑別する。
初期対応
軽症の関節炎や付着部炎に対しては、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を使用し、疼痛と炎症をコントロールする。
根本治療
関節破壊の進行を抑えるため、早期からメトトレキサート(MTX)などのcsDMARDsを導入する。効果不十分な場合や、体軸関節炎・重症皮疹・指炎を伴う重症例では、TNFα阻害薬、IL-17阻害薬、IL-23阻害薬などの「生物学的製剤」や、PDE4阻害薬(アプレミラスト)を積極的に使用する。
病態
皮膚の乾癬(銀白色の鱗屑を伴う紅斑)に合併する関節炎であり、関節の滑膜炎および靱帯・腱の骨付着部炎(エンテソパチー)を主体とする血清陰性脊椎関節炎の一つである。
原因
遺伝的素因(HLA-Cw6など)を背景に、機械的ストレスなどの環境因子が加わり、IL-17やIL-23、TNF-αなどのサイトカインが過剰産生されることで発症する。
分類
末梢関節炎(非対称性のDIP関節炎など)、体軸関節炎(脊椎炎・仙腸関節炎)、指炎、付着部炎、爪病変に分類・評価される。
試験での重要ポイント
乾癬の皮疹がある患者で「DIP関節の腫れや痛み」「ソーセージ指(指全体のびまん性腫脹)」があればこの疾患を強く疑う。鑑別でよく出るのは「関節リウマチ(RA)」である。RAはPIP関節やMCP関節が主体でリウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が陽性となるが、乾癬性関節炎は『DIP関節が好発』で『RF陰性』である点が決定的な違いとして頻出する。また、X線検査における骨破壊と骨増殖が混在した『pencil-in-cup(えんぴつとキャップ)変形』や、爪の点状陥凹・剥離は絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「乾癬関節炎は、DIP(第一関節)が削られて鉛筆キャップ(pencil-in-cup)になり、指全体がソーセージになる!リウマチ(RF)は陰性で、爪にはボツボツ(点状陥凹)ができる!」
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重症多形滲出性紅斑は、薬剤などを契機に高熱とともに全身の紅斑、水疱、びらん、および重篤な粘膜疹(眼、口腔、陰部)をきたす致死的な疾患である。体表面積の表皮剥離割合により、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死症(TEN)に分類される。CBTや国試では、ニコルスキー現象陽性、重篤な眼病変、ステロイドパルス療法が超頻出である。
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性の皮膚腫瘍である。手足の指や足底に好発し、表面がザラザラした硬い角化性の丘疹や結節を形成する。CBTや医師国家試験では、病理組織でのコイロサイト(空胞化細胞)の出現や、鶏眼(ウオノメ)との鑑別、液体窒素による凍結療法が第一選択となる点が頻出の重要疾患である。
基底細胞癌(BCC)は、表皮の基底細胞に由来する皮膚癌であり、日本で最も発生頻度が高い悪性腫瘍の一つである。高齢者の顔面に好発し、真珠様光沢を伴う黒褐色結節を特徴とする。CBTや医師国家試験では、ダーモスコピー所見(樹枝状血管など)や病理組織(周辺柵状配列)、および転移が極めて稀である点が頻出の重要疾患である。
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラノサイト由来の極めて悪性度の高い皮膚癌である。日本人では足底などに生じる末端黒子型が最多である。CBTや医師国家試験では、早期発見のためのABCDEルールや、ダーモスコピー検査、生検の際の注意点(原則として全切除生検とし、部分生検は避ける)、およびBRAF変異陽性例に対する分子標的薬が超頻出の重要疾患である。