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乾癬性関節炎は、皮膚の乾癬に合併して生じる炎症性の自己免疫性関節疾患である。手指のDIP関節(第一関節)を好発部位とし、関節破壊が進行する。CBTや医師国家試験では、関節リウマチとの鑑別が極めて重要であり、ソーセージ指やX線でのpencil-in-cup変形が頻出の疾患である。
乾癬皮疹(頭皮、肘、膝などに銀白色の鱗屑を伴う紅斑)
DIP関節の腫脹・疼痛・変形
指炎(ソーセージ指:指全体が赤く腫れ上がる)
爪病変(爪の点状陥凹、爪甲剥離、爪甲下角質増殖)
アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎
初期評価
乾癬の既往または家族歴がある患者における、非対称性の関節痛やDIP関節の腫脹、ソーセージ指の存在から疑う。
検査
血液検査で炎症反応(CRP亢進)を認めるが、リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体は「陰性」であることを確認する。手指のX線検査を実施し、関節裂隙の狭小化や骨びらんとともに、特徴的な「pencil-in-cup appearance(えんぴつ状の尖りとお椀状の陥没)」を確認する。
鑑別
鑑別でよく出るのは関節リウマチ(対称性、PIP/MCP主体、RF陽性、骨増殖なし)である。その他、変形性関節症のヘバーデン結節(DIP関節の変形だが炎症所見に乏しい)と鑑別する。
初期対応
軽症の関節炎や付着部炎に対しては、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を使用し、疼痛と炎症をコントロールする。
根本治療
関節破壊の進行を抑えるため、早期からメトトレキサート(MTX)などのcsDMARDsを導入する。効果不十分な場合や、体軸関節炎・重症皮疹・指炎を伴う重症例では、TNFα阻害薬、IL-17阻害薬、IL-23阻害薬などの「生物学的製剤」や、PDE4阻害薬(アプレミラスト)を積極的に使用する。
病態
皮膚の乾癬(銀白色の鱗屑を伴う紅斑)に合併する関節炎であり、関節の滑膜炎および靱帯・腱の骨付着部炎(エンテソパチー)を主体とする血清陰性脊椎関節炎の一つである。
原因
遺伝的素因(HLA-Cw6など)を背景に、機械的ストレスなどの環境因子が加わり、IL-17やIL-23、TNF-αなどのサイトカインが過剰産生されることで発症する。
分類
末梢関節炎(非対称性のDIP関節炎など)、体軸関節炎(脊椎炎・仙腸関節炎)、指炎、付着部炎、爪病変に分類・評価される。
試験での重要ポイント
乾癬の皮疹がある患者で「DIP関節の腫れや痛み」「ソーセージ指(指全体のびまん性腫脹)」があればこの疾患を強く疑う。鑑別でよく出るのは「関節リウマチ(RA)」である。RAはPIP関節やMCP関節が主体でリウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が陽性となるが、乾癬性関節炎は『DIP関節が好発』で『RF陰性』である点が決定的な違いとして頻出する。また、X線検査における骨破壊と骨増殖が混在した『pencil-in-cup(えんぴつとキャップ)変形』や、爪の点状陥凹・剥離は絶対暗記キーワードである。
覚え方・コツ
「乾癬関節炎は、DIP(第一関節)が削られて鉛筆キャップ(pencil-in-cup)になり、指全体がソーセージになる!リウマチ(RF)は陰性で、爪にはボツボツ(点状陥凹)ができる!」
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