自然気胸は、外傷などの明らかな誘因なく肺表面のブラ(嚢胞)が破裂し、胸腔内に空気が漏れ出て肺が虚脱する疾患である。若年・痩せ型・長身の男性に好発し、突然の胸痛と呼吸困難で発症する。
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突然発症する胸痛(患側)、乾性咳嗽。
呼吸困難、息切れ。
※緊張性気胸のサイン:著明な呼吸困難、チアノーゼ、頻脈、血圧低下(ショック)、頸静脈怒張、気管の健側への偏移。
身体所見:患側の呼吸音減弱〜消失、打診で鼓音(ポンポンという音)。
画像診断:『胸部X線』またはCTにて、肺の虚脱(気胸線)と血管影の消失を確認する。
軽度(肺尖部が鎖骨より上):安静観察のみで自然吸収を待つ。
中等度〜高度:『胸腔ドレナージ』。胸腔チューブを挿入し、持続吸引を行って空気を抜く。
再発例、持続的な空気漏れがある場合:『胸腔鏡下手術(ブラ切除術)』を行う。若年者の自然気胸は再発率が高いため、手術適応になりやすい。
病態
原発性(基礎疾患なし:若年者に多い)と、続発性(COPDなどの基礎疾患あり:高齢者に多い)に分けられる。肺尖部に形成されたブラ(ブラ・ブレブ)が破裂し、陰圧であるはずの胸腔内に空気が流入して肺がしぼむ。
試験・臨床での重要ポイント
『若年・長身・痩せ型の男性(イケメン病とも言われる)』が、『突然の胸痛(息苦しさ)』を訴えるエピソードが超定番。
胸部X線で、肺の血管影が見えない透亮帯(真っ黒な空間)と、しぼんだ肺の境界である『気胸線』を確認することが診断の鍵。致死的な『緊張性気胸(漏れた空気が抜けず胸腔内圧が陽圧になり、心臓を圧迫してショックを起こす状態)』への移行に厳重な警戒が必要であり、緊張性気胸を疑ったらX線を待たずに直ちに『胸腔穿刺(脱気)』を行うのが鉄則。
覚え方・コツ
「気胸は『細マッチョの肺のパンク』!背が高くて痩せた若い男が、突然胸を押さえて苦しがったらコレ。レントゲンで肺の端っこ(血管影)が消えて『気胸線』が見える。血圧が下がってきたら『緊張性気胸』のサイン!心臓が押し潰されて死ぬから、急いで針を刺して空気を抜け!」
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I型呼吸不全は、動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr以下に低下しているが、二酸化炭素分圧(PaCO2)は正常または低下(45Torr以下)している状態。主に肺の実質や間質の障害による「酸素化障害」が原因である。
II型呼吸不全は、PaO2が60Torr以下に低下し、かつPaCO2が45Torrを超えて蓄積している状態。気道の閉塞や呼吸筋の低下による「肺胞換気量の低下(息が十分に吐き出せない、吸い込めない)」が主な原因である。
嚢胞性線維症(CF)は、CFTR遺伝子の異常により全身の外分泌腺の分泌液が異常に粘稠となる常染色体潜性(劣性)遺伝疾患である。白人に多く日本人には極めて稀。気道感染の反復による呼吸不全と、膵外分泌不全による消化・吸収不良が二大症状となる。
CO2ナルコーシスは、慢性的に高CO2血症がある患者(主に重症COPD)に対し、不適切に高濃度の酸素を投与した結果、呼吸中枢が抑制されてさらにCO2が蓄積し、重篤な意識障害や呼吸停止に陥る医原性の病態である。