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足白癬(水虫)および爪白癬は、皮膚糸状菌(白癬菌)による皮膚感染症である。趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類される。CBTや医師国家試験では、確定診断のためのKOH直接鏡検や、爪白癬・角質増殖型に対する内服治療の適応、ステロイド外用による悪化(異型白癬)が頻出の重要疾患である。
趾間型:足趾の間(特に第4・5趾間)の浸軟(ジュクジュクして白くふやける)、落屑、そう痒感。
小水疱型:足底や足縁に小水疱が多発し、強いそう痒感を伴う。
角質増殖型:踵を中心に足底全体の角質が厚く硬くなり(過角化)、ひび割れを伴う。そう痒感は乏しい。
爪白癬:爪の白濁、黄褐色化、肥厚、変形。通常、そう痒感はない。
初期評価
特徴的な皮疹から疑うが、視診だけで診断せず、必ず真菌検査を行うことが基本である。
検査
確定診断は、病変部の鱗屑や水疱蓋、爪甲の濁った部分を採取し、『KOH(水酸化カリウム)直接鏡検』を行って顕微鏡下で菌糸を証明することである。
鑑別
足底の小水疱は「汗疱(異汗性湿疹:無菌性で両側に多い)」や「掌蹠膿疱症(無菌性、胸鎖骨関節炎、喫煙者)」と鑑別する。趾間の浸軟は「カンジダ症」や「細菌感染症」と鑑別する。
初期対応
趾間型・小水疱型には、テルビナフィンなどの「抗真菌薬外用」を行う。自覚症状が消退しても菌が残存していることが多いため、さらに1ヶ月程度(角質が完全に入れ替わるまで)継続して外用するよう指導する。
根本治療
角質増殖型や爪白癬に対しては、「抗真菌薬(テルビナフィン、イトラコナゾールなど)の内服」が基本となる。ただし、内服薬は肝機能障害や薬物相互作用(特にイトラコナゾール)のリスクがあるため、投与前および投与中の定期的な血液検査が必要である。近年はエフィナコナゾールなどの爪白癬専用の浸透性が高い外用液も使用される。
病態
白癬菌(主にTrichophyton rubrumやTrichophyton interdigitale)が皮膚の角質層や爪甲のケラチンを栄養源として増殖し、炎症を引き起こす。
原因
白癬菌の接触感染。高温多湿の環境(靴やブーツの長時間着用など)で増殖しやすい。
分類
足白癬は「趾間型(じかんがた)」「小水疱型」「角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)」の3型に分かれる。爪に感染したものが爪白癬である。
試験での重要ポイント
画像問題として足の指の間のジュクジュクや、踵のガサガサ、白濁・肥厚した爪が出題される。診断で最も重要なのは『KOH(水酸化カリウム)直接鏡検』で真菌の菌糸を確認することである。治療において、趾間型や小水疱型は「外用薬」で治療するが、『角質増殖型』と『爪白癬』は角質が分厚く外用薬が浸透しないため「抗真菌薬の内服(テルビナフィンやイトラコナゾール)」が第一選択となる点が超頻出である。誤って湿疹と自己判断しステロイドを外用すると悪化し、症状が非定型的になる「異型白癬(tinea incognito)」もよく問われる。
覚え方・コツ
「水虫(白癬)の診断は見た目で判断せず絶対KOH鏡検!踵のガサガサ(角質増殖型)と爪白癬は、塗り薬じゃ届かないから『飲み薬(内服)』!」
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