医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
ぶどう膜炎は、虹彩・毛様体・脈絡膜の炎症であり、日本の三大原因は「サルコイドーシス」「ベーチェット病」「Vogt-小柳-原田病」である。CBTや国試では、それぞれの特異的な眼所見(雪玉状混濁、前房蓄膿、夕焼け眼底)と全身の合併症の結びつきが超頻出である。
眼症状共通:充血(毛様充血)、眼痛、羞明(まぶしさ)、霧視、飛蚊症、視力低下。
合併症:続発緑内障(虹彩癒着による眼圧上昇)、併発白内障。
初期評価
充血、羞明、飛蚊症を訴える患者に対し、細隙灯顕微鏡検査と眼底検査を行う。全身の問診(呼吸器症状、皮疹、口内炎、難聴など)が不可欠。
検査
【細隙灯顕微鏡】前房内の炎症細胞(細胞浮遊、前房蓄膿)、角膜背面沈着物を評価する。
【眼底検査】硝子体混濁(雪玉状など)、網膜剥離、夕焼け眼底を評価する。
【全身検索】胸部X線(BHL)、血清ACE・リゾチーム値、ツベルクリン反応陰転化(サルコイドーシス)、髄液検査(原田病)、HLAタイピングなど。
初期対応・根本治療
眼局所の炎症(前眼部病変)や虹彩後癒着の予防に対し、「ステロイド点眼」と「散瞳薬点眼(アトロピン等:虹彩を動かして癒着を防ぐ)」を基本とする。
【サルコイドーシス・Vogt-小柳-原田病】:眼底病変や視力低下が強い場合は「副腎皮質ステロイドの全身投与(内服やステロイドパルス療法)」を行う。
【ベーチェット病】:発作予防としてコルヒチンや免疫抑制薬(シクロスポリン)、難治例には「インフリキシマブ(抗TNF-α抗体)」が著効する。
病態
自己免疫異常などにより、眼内に強い炎症(細胞浸潤)をきたす。肉芽腫性と非肉芽腫性に分かれる。
三大ぶどう膜炎の特徴(試験での重要ポイント)
【サルコイドーシス】:豚脂様角膜背面沈着物、虹彩結節、硝子体の『雪玉状混濁(snowball opacities)』が超頻出。肉芽腫性。全身所見として『両側肺門リンパ節腫脹(BHL)』やACE高値を確認する。
【ベーチェット病】発作性の非肉芽腫性ぶどう膜炎で、『前房蓄膿(眼の前に膿が沈殿する)』が特徴的。全身所見として『口腔内アフタ』『外陰部潰瘍』『結節性紅斑』。HLA-B51陽性。
【Vogt-小柳-原田病】:メラノサイトに対する自己免疫疾患。発症初期の『夕焼け眼底』と『滲出性網膜剥離』。慢性期に『白髪化』や『皮膚の白斑』、髄膜炎による『感音難聴・耳鳴り』を合併する。HLA-DR4陽性。
覚え方・コツ
「サルの雪玉(サルコイドーシス=雪玉状混濁・豚脂様・BHL)。ベーチェットは膿(前房蓄膿)と口内炎・陰部潰瘍。原田さんは、夕焼け(夕焼け眼底)を見ながら耳鳴り(髄膜炎・難聴)がして白髪になる(メラノサイト攻撃)!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。