最終更新日: 2026年7月14日
エドロホニウムは作用発現が速く持続が極めて短い可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。神経筋接合部のアセチルコリン作用を一過性に増強する。
コリンエステラーゼ阻害薬
アセチルコリンエステラーゼの陰性部位へ可逆的に結合し、アセチルコリン分解を短時間抑制する。酵素をカルバミル化しないため作用発現が速く、持続は数分程度と短い。神経筋接合部のアセチルコリン濃度を一過性に増加させ、筋型ニコチン受容体への刺激を強める。第四級アンモニウム化合物で中枢移行は乏しい。
かつて重症筋無力症の診断補助や、筋無力症クリーゼとコリン作動性クリーゼの鑑別に用いられた。現在は抗体検査、電気生理学的検査、アイスパック試験などが中心であり、使用可能性や製剤の流通状況を確認する必要がある。
徐脈、房室ブロック、低血圧、気管支攣縮、気道分泌増加、流涎、腹痛、下痢、発汗、縮瞳を起こす。重篤な徐脈や気管支攣縮に備え、投与時にはアトロピンと蘇生設備を準備する。
β遮断薬や他の徐脈作用薬との併用で徐脈・伝導障害が増強する。他のコリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬との併用でコリン作動性副作用が増加する。アミノグリコシド系抗菌薬やMg製剤は神経筋伝達を抑制し、反応を弱める。
消化管または尿路の機械的閉塞、気管支喘息、著明な徐脈、房室伝導障害では使用しない。本剤の成分に対する過敏症の既往がある患者にも投与しない。
作用時間が数分と極めて短いコリンエステラーゼ阻害薬である。重症筋無力症では投与後に一過性の筋力改善を示すが、現在の診断では使用頻度が低下している。コリン作動性クリーゼでは筋力が改善せず悪化し得る。徐脈に備えてアトロピンを準備する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。