心室壁の伸展や圧負荷に応じて分泌されるBNPを測定し、心不全の可能性、重症度、治療経過、予後を評価する。
血液検査
BNP 18.4 pg/mL以下を基準範囲とする測定系が多いが、診療上の判断値とは区別する。年齢、腎機能、心房細動、肥満、測定法で値が変動するため、単一のカットオフだけで診断しない。([日本心不全学会][2])
主に心室から分泌されるBNPを測定し、息切れや浮腫を呈する患者で心不全の可能性を評価する。心エコー、胸部画像、身体所見と組み合わせ、重症度評価、治療反応、予後予測にも用いる。
高値は左室・右室の圧負荷や容量負荷を示し、心不全、心房細動、肺高血圧、腎機能低下、急性冠症候群などでみられる。高齢者と腎機能障害では高く、肥満では心不全があっても低くなりやすい。HFpEFや治療後では低値となることもあり、正常に近い値だけで完全には除外できない。
BNPは心不全の診断補助であり、単独で確定診断しない。高値では心エコーで構造異常と心機能を評価する。腎機能低下、心房細動、高齢で上昇し、肥満では低くなりやすい。ARNI投与中はネプリライシン阻害によりBNPが上昇または低下しにくい場合があり、NT-proBNPの方が経過を解釈しやすいことがある。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。