末梢組織から肝臓へコレステロールを回収するHDL中のコレステロール量を測定し、脂質異常症と動脈硬化リスクを評価する。
血液検査
成人では40 mg/dL以上が脂質異常症の判定上の目安で、40 mg/dL未満は低HDLコレステロール血症に分類される。上限を含む基準範囲は施設ごとに異なり、高値であれば無条件に保護的とは限らない。([日本動脈硬化学会][1])
HDLに含まれるコレステロール量を測定し、コレステロール逆転送に関係する脂質代謝状態を評価する。LDL-Cやトリグリセリドと組み合わせて、動脈硬化リスクやメタボリックシンドロームの評価に用いる。
低値は肥満、喫煙、運動不足、インスリン抵抗性、高トリグリセリド血症、2型糖尿病などでみられ、動脈硬化リスクと関連する。運動や禁煙、体重減少で改善することがある。著明高値では遺伝的リポ蛋白代謝異常や過度の飲酒などを考え、HDL-C単独でリスクが低いと判断しない。
HDL-C 40 mg/dL未満は低HDLコレステロール血症である。内臓脂肪蓄積では高トリグリセリド血症と低HDL-Cが組み合わさりやすい。HDL-Cを薬剤で上昇させること自体が必ずしも心血管イベント減少につながるとは限らず、管理ではLDL-C低下、禁煙、運動、体重管理を優先する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。