LDL、HDL、VLDLなど各リポ蛋白に含まれるコレステロールの総量を測定し、脂質代謝異常や栄養・内分泌疾患を評価する。
血液検査
代表的な成人基準範囲は約142〜248 mg/dLであるが、施設、年齢、性別、測定法で異なる。脂質異常症の診断や治療目標は基準範囲ではなく、LDL、HDL、トリグリセリド、患者の動脈硬化リスクに基づいて判断する。([日本動脈硬化学会][1])
血清中の各リポ蛋白が運搬するコレステロールの総量を測定し、脂質異常症、甲状腺疾患、ネフローゼ症候群、肝胆道疾患、低栄養などの評価に用いる。動脈硬化リスク管理では、総コレステロール単独よりLDL、HDL、トリグリセリド、non-HDLコレステロールを重視する。
高値は原発性脂質異常症、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、胆汁うっ滞、糖尿病などでみられる。低値は低栄養、甲状腺機能亢進症、重症肝障害、慢性炎症、悪性腫瘍などでみられる。総コレステロールが同程度でもLDLとHDLの構成により動脈硬化リスクは異なる。
総コレステロールだけで脂質異常症の型や治療適応を決めない。高値ではLDL高値かHDL高値かを区別する。胆汁うっ滞ではリポ蛋白Xにより高値となることがある。低値も低栄養、甲状腺機能亢進症、肝合成能低下の手掛かりとなる。動脈硬化予防ではLDLとnon-HDLコレステロールが中心となる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。