血中リポ蛋白に含まれるトリグリセリドを測定し、インスリン抵抗性、食事性脂質、動脈硬化や急性膵炎のリスクを評価する。
血液検査
脂質異常症の判定では、空腹時150 mg/dL以上または随時175 mg/dL以上が高トリグリセリド血症に分類される。採血条件で値が変動するため、空腹時か非空腹時かを明記し、施設の基準範囲と区別する。([日本動脈硬化学会][1])
血清または血漿中のトリグリセリド濃度を測定し、カイロミクロンやVLDLを介した脂質代謝、インスリン抵抗性、飲酒や食事の影響を評価する。著明高値では急性膵炎リスクの把握にも用いる。
高値は肥満、2型糖尿病、飲酒、脂肪・糖質過剰摂取、甲状腺機能低下症、腎疾患、薬剤、原発性高トリグリセリド血症などでみられる。著明高値では乳び血清となり、膵炎リスクが上昇する。低値は低栄養、吸収不良、甲状腺機能亢進症などでみられる。
TGは食後に上昇しやすいため採血条件を確認する。メタボリックシンドロームでは高TG、低HDL-C、内臓脂肪蓄積を認めやすい。著明高値と腹痛があれば高TG血症性急性膵炎を考える。TG 400 mg/dL以上ではFriedewald式によるLDL-C計算の信頼性が低下する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。