末梢組織へコレステロールを運搬するLDL中のコレステロール量を測定し、粥状動脈硬化性疾患の主要な管理指標として用いる。
血液検査
基準範囲は施設により異なる。日本の脂質異常症診断基準ではLDL-C 140 mg/dL以上を高LDLコレステロール血症、120〜139 mg/dLを境界域高LDLコレステロール血症として扱うが、これらは診断区分であり個別の治療目標値ではない。([日本動脈硬化学会][1])
LDLに含まれるコレステロール量を測定または計算し、冠動脈疾患、脳梗塞、末梢動脈疾患などの粥状動脈硬化リスクを評価する。家族性高コレステロール血症の診断補助と、食事・運動・薬物治療の効果判定に用いる。
高値は多因子性高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、胆汁うっ滞などでみられる。治療目標は一次予防か二次予防か、糖尿病、慢性腎臓病、喫煙、家族歴などで異なる。Friedewald式による計算値は著明な高トリグリセリド血症や非空腹時採血で精度が低下する。
LDL-Cは動脈硬化予防における主要な管理標的である。高値では二次性原因を除外し、著明高値、若年発症、腱黄色腫、早発性冠動脈疾患の家族歴があれば家族性高コレステロール血症を疑う。Friedewald式は総コレステロール-HDL-C-トリグリセリド÷5で求めるが、トリグリセリド400 mg/dL以上では原則使用しない。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。