BNP前駆体から生じる不活性断片を測定し、心室負荷を反映する安定した心不全バイオマーカーとして使用する。
血液検査
成人では125 pg/mL未満を慢性心不全評価の除外目安として用いることがあるが、年齢や診療状況で判断値が異なる。基準範囲、非急性期の除外値、急性呼吸困難時の判断値を混同しない。([日本心不全学会][2])
proBNPの切断で生じる生理活性を持たないNT-proBNPを測定し、心室壁応力と心不全の可能性を評価する。BNPより検体中で安定しており、診断補助、治療経過、予後予測に用いる。
高値は心不全、心房細動、肺高血圧、急性冠症候群、腎機能低下などでみられる。主に腎臓から排泄されるため、腎機能低下でBNP以上に上昇しやすい。高齢者では高く、肥満では低くなりやすい。ARNIはNT-proBNPを直接分解しないため、治療中の心筋壁応力の経過評価に利用しやすい。
NT-proBNPとBNPは数値の尺度が異なり、同じカットオフを使用しない。腎機能低下では著明高値となり得るため、eGFRを併せて確認する。低値は心不全の除外に有用だが、肥満やHFpEFでは過度に低い場合がある。ARNI投与中はBNPよりNT-proBNPの変化が病態を反映しやすい。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。