主に膵臓から分泌される脂肪分解酵素を測定し、急性膵炎をアミラーゼより膵特異性の高い指標として評価する。
血液検査
成人の基準範囲は測定法による差が大きく、概ね10〜60 U/L程度を用いる施設がある。必ず測定施設の基準範囲を確認する。基準上限の3倍以上という値は急性膵炎の診断項目として用いられることがある。
血清中のリパーゼ活性を測定し、急性膵炎や膵管閉塞などの膵障害を評価する。急性膵炎が疑われる上腹部痛では、アミラーゼより膵特異性が高く、異常高値が長く持続しやすい検査として用いる。([HepatoBiliary Surgery and Nutrition][3])
著明高値は急性膵炎を強く示唆するが、腎機能低下、胆道疾患、消化管疾患、一部薬剤でも上昇する。発症後早期に上昇し、アミラーゼより長く高値が続く。酵素値の高さは膵炎の重症度と必ずしも比例しないため、臓器障害、炎症所見、造影CTなどで重症度を評価する。
急性膵炎の膵酵素検査ではリパーゼがアミラーゼより膵特異性に優れる。基準上限の3倍以上は診断を支持するが、典型的腹痛や画像所見と合わせて判断する。値が高いほど重症とは限らない。腎機能低下でも上昇するためクレアチニンを確認し、腹痛が強い場合は酵素値が軽度でも膵炎を除外しない。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。