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どちらも小児の代表的な下肢の整形外科疾患である。股関節形成不全(旧 先天性股関節脱臼:DDH)は女児に多く、開排制限やクリックサイン、リーメンビューゲル装具による治療が重要。先天性内反足は男児に多く、生後早期からのギプス矯正とアキレス腱切腱術が頻出である。
DDH:開排制限(股関節が外転しにくい)、大腿・鼠径部の皮膚溝(しわ)の左右非対称、患肢の短縮(Allis徴候:仰向けで両膝を立てると膝の高さが違う)、歩行開始後の跛行(トレンデレンブルグ徴候陽性)。
内反足:足が足底・内側を向いたまま硬く固定されている(尖足・内反・内転・凹足の4変形)。
初期評価
乳児健診(特に3〜4ヶ月健診)における視診(しわの非対称)と触診(DDHの開排制限、Ortolani/Barlow徴候)でスクリーニングする。
検査
DDHの確定診断と程度の評価には、早期は「超音波検査(Graf法)」、生後3〜4ヶ月以降は「X線検査」を行い、骨化核の出現遅延やCE角の減少、Shenton線の乱れなどを評価する。内反足は視診と触診で診断し、X線で距骨と踵骨の角度(Kite角の減少など)を評価する。
DDHの治療
生後3〜6ヶ月頃に診断された場合は、股関節を屈曲・外転位に保持する「リーメンビューゲル装具」による保存的整復を行う。これで整復できない場合や発見が遅れた場合は、牽引療法や全身麻酔下での観血的整復術(骨盤骨切り術など)を要する。予防としてM字開脚(カエル足)を保つ抱き方やおむつ当てを指導する。
内反足の治療
生後なるべく早期(数日以内)から、Ponseti(ポンセティ)法に基づく「ギプスによる段階的矯正」を数週間かけて開始する。尖足が残存する場合は局所麻酔下で「アキレス腱皮下切腱術」を行い、その後デニス・ブラウン装具などで夜間固定して再発を防ぐ。
【発育性股関節形成不全(DDH)】
股関節が外れやすい、または外れている状態。女児に多く、骨盤位(逆子)や冬生まれ、おむつによる下肢の伸展位固定(巻きおむつ)が発症リスクとなる。試験では『大腿の皮膚溝(しわ)の非対称』や『開排制限(カエル足に開かない)』、乳児健診での『クリックサイン(Ortolani・Barlow徴候:脱臼・整復時のコクッというクリック音)』が超頻出。治療は生後数ヶ月からの『リーメンビューゲル(Pavlik harness)装具』の装着。
【先天性内反足】
男児に多く、足関節が「尖足・内反・内転・凹足」の形に固まってしまう疾患。試験では生後直後からの『ギプスによる段階的徒手矯正(Ponseti法)』と、保存的治療で残存する尖足に対する『アキレス腱皮下切腱術』がよく問われる。
覚え方・コツ
「股関節脱臼(DDH)は女の子!逆子と巻きおむつが原因。カエル足が開かず(開排制限)、健診でコクッと鳴る(クリックサイン)。治療は吊りバンド(リーメンビューゲル装具)。内反足は男の子!足が内側に向いて固まる。生まれてすぐギプス矯正(Ponseti法)、ダメならアキレス腱切る!」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。