医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
麦粒腫(ものもらい)は黄色ブドウ球菌などの細菌感染による急性の化膿性炎症であり、霰粒腫はマイボーム腺の詰まりによる慢性の肉芽腫性炎症である。CBTや国試では、両者の鑑別(痛みの有無、感染性か非感染性か)が頻出である。
【麦粒腫】:眼瞼の局所的な発赤、腫脹、自発痛、圧痛。進行すると黄色い膿点が現れ、自壊・排膿する。
【霰粒腫】:眼瞼の無痛性の硬結(しこり)。眼瞼皮膚側または結膜側に隆起する。
初期評価
眼瞼の腫脹・硬結に対し、発赤や痛みの有無を問診・触診して鑑別する。
検査
通常は視診および触診のみで臨床的に診断可能。細隙灯顕微鏡でマイボーム腺の開口部や結膜側の炎症を観察する。
初期対応・根本治療
【麦粒腫】:細菌感染であるため、「抗菌薬の点眼、眼軟膏、内服」を行う。膿瘍を形成している場合は「切開排膿」を行う。
【霰粒腫】:自然吸収されることもあるため、小さければ温罨法などで経過観察。ステロイドの局所注射が行われることもある。消退しない大きな硬結や、美容上問題となる場合は局所麻酔下で「切開摘出術」を行う。
病態と分類
【麦粒腫(ものもらい)】:眼瞼の脂腺(マイボーム腺、ツァイス腺など)や毛嚢に細菌(主に『黄色ブドウ球菌』)が感染し、急性の化膿性炎症を起こしたもの。
【霰粒腫】:眼瞼のマイボーム腺の出口が詰まり、分泌物(脂質)が貯留して異物反応を起こした慢性の『無菌性・肉芽腫性炎症』。
試験での重要ポイント
「まぶたの腫れ」で出題された際の『痛みの有無』が決定的な鑑別ポイントである。麦粒腫は感染症なので『発赤・疼痛(圧痛)』を伴うが、霰粒腫は単なるしこり(脂肪肉芽腫)なので『無痛性(コロコロ触れるだけ)』である(※ただし、霰粒腫に細菌感染が合併した「急性霰粒腫」は痛みを伴うため注意)。
覚え方・コツ
「バク(麦粒腫)はバイキン(細菌感染)!赤くて痛いものもらい。サン(霰粒腫)はシコリ(脂肪肉芽腫)!痛くないマイボーム腺の詰まり。」
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抗リン脂質抗体症候群(APS)は、自己抗体である抗リン脂質抗体が陽性となり、動静脈の血栓症や習慣流産(不育症)を引き起こす自己免疫疾患である。体内で血栓ができやすいにもかかわらず、検査(in vitro)ではAPTTが延長するのが特徴的な引っかけである。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う骨や靱帯の変形により脊柱管が狭くなり、中の馬尾神経や神経根が慢性的に圧迫される疾患である。高齢者に多く、歩行により下肢痛・しびれが出現し、休むと改善する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的である。
椎間板ヘルニアは、椎体間のクッションである椎間板の髄核が線維輪を突き破って脱出し、脊髄や神経根を圧迫する疾患である。若年〜壮年の男性に多く、腰痛とともに片側の激しい下肢放散痛(坐骨神経痛)やしびれをきたす。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、多彩な自己抗体(特に抗dsDNA抗体)が産生され、全身の皮膚、関節、腎臓、中枢神経などに炎症をきたす多臓器疾患である。20〜40代の女性に好発し、Ⅲ型アレルギーによる免疫複合体の沈着(ループス腎炎など)が病態の核心となる。