最終更新日: 2026年4月16日
アスクレピアで深掘りする褐色細胞腫は、主に副腎髄質から発生し、アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンを過剰に分泌する内分泌腫瘍である。発作性または持続性の高血圧をベースに、頭痛、動悸、発汗などの症状を特徴とする。二次性高血圧の代表的な原因疾患であり、CBTや医師国家試験において検査所見や術前管理が毎年問われる頻出の重要疾患である。
Medulava の学習コンテンツとして、理解しやすさと試験実用性を意識して執筆しています。
褐色細胞腫は、主に副腎髄質から発生し、アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンを過剰に分泌する内分泌腫瘍である。発作性または持続性の高血圧をベースに、頭痛、動悸、発汗などの症状を特徴とする。二次性高血圧の代表的な原因疾患であり、CBTや医師国家試験において検査所見や術前管理が毎年問われる頻出の重要疾患である。
高血圧(発作性または持続性であり、起立性低血圧を伴いやすい)
頭痛
心悸亢進(動悸)
発汗過多
体重減少・痩せ(代謝亢進による)
耐糖能異常(高血糖)
初期評価
問診で頭痛、動悸、発汗の発作の有無を確認し、血圧測定で高血圧を確認する。また、起立性低血圧(カテコールアミンによる血管収縮で循環血漿量が低下しているため)がないかを確認する。
検査
血液・尿検査でカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)およびその代謝産物(メタネフリン、ノルメタネフリン)の高値を確認する。腹部造影CTやMRI(T2強調画像で著明な高信号)で腫瘍を描出し、131I-MIBGシンチグラフィで腫瘍への特異的集積を確認して確定診断とする。
鑑別
本態性高血圧症、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧症、甲状腺機能亢進症、パニック障害と鑑別する。
初期対応
高血圧クリーゼを防ぐため、厳格な血圧コントロールを行う。必ず「α遮断薬(ドキサゾシンなど)」の投与から開始し、頻脈が強い場合にのみ後からβ遮断薬を追加する(β遮断薬の単独先行投与は絶対禁忌)。
根本治療
腹腔鏡下副腎腫瘍摘出術などの外科的切除が第一選択となる。手術中の腫瘍操作によるカテコールアミン大量放出(急激な血圧上昇)や、摘出後の急激な血圧低下を防ぐため、術前からの十分なα遮断薬投与と輸液による循環血液量の確保が必須である。
病態
副腎髄質(クロム親和性細胞)などから発生した腫瘍がカテコールアミンを自律的かつ過剰に分泌し、交感神経系を持続的あるいは発作的に過剰刺激する状態である。
原因
多くは散発性(原因不明)であるが、約10〜30%は遺伝性疾患(多発性内分泌腫瘍症:MEN2型、von Hippel-Lindau病、神経線維腫症1型など)に伴って発症する。
分類
副腎外の交感神経節などに発生するものを「傍神経節腫(パラガングリオーマ)」と呼ぶ。かつては「10%の法則(両側性、悪性、副腎外、小児、家族性がそれぞれ約10%)」と言われたが、現在は遺伝性(家族性)の割合がより高いとされている。
試験での重要ポイント
「発作性の高血圧、頭痛、動悸、発汗」があればこの疾患を疑う。検査での「尿中メタネフリン・ノルメタネフリン高値」と、画像検査での「131I-MIBGシンチグラフィにおける腫瘍への集積」は頻出である。治療前の血圧コントロールにおいて、「必ずα遮断薬から投与を開始し、その後必要に応じてβ遮断薬を併用する(β単独は著明な血圧上昇を招くため絶対禁忌)」ことは超頻出事項である。鑑別でよく出るのは同じ二次性高血圧をきたす「原発性アルドステロン症」である。
覚え方・コツ
「褐色細胞腫の5H:Hypertension(高血圧)、Headache(頭痛)、Hyperhidrosis(多汗)、Hypermetabolism(代謝亢進/痩せ)、Hyperglycemia(高血糖)」と、「血圧の薬はA(α遮断)からB(β遮断)」で覚える。
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
逆流性食道炎(GERD)は、胃酸や胃内容物が食道に逆流し、食道粘膜に炎症を引き起こす疾患である。胸やけや呑酸(酸っぱい水が上がる感覚)を主症状とし、慢性化すると食道癌のリスクとなる。生活習慣の欧米化により患者が増加しており、CBTや医師国家試験でも頻出の重要疾患である。
アジソン病は、副腎皮質が慢性的に破壊され、副腎皮質ホルモン(コルチゾールやアルドステロンなど)が分泌できなくなる指定難病である。全身の倦怠感や体重減少、皮膚の色素沈着を特徴とし、重症化すると致死的な副腎クリーゼを来す。CBTや医師国家試験では、ホルモン欠乏による多彩な症状や検査所見が頻出の重要疾患である。
SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)は、血漿浸透圧が低下しているにもかかわらず、抗利尿ホルモン(ADH)が過剰に分泌され、体内に水分が貯留して低ナトリウム血症をきたす疾患である。食欲不振や全身倦怠感、重症化すると意識障害を特徴とし、CBTや医師国家試験の内分泌分野で毎年問われる超頻出疾患である。
1型糖尿病は、膵β細胞が破壊されてインスリン分泌が不足(枯渇)し、高血糖になる疾患である。(自己免疫性が多い) 小児〜若年に多いが、成人発症や緩徐進行(SPIDDM)もある。 重要なのは、口渇・多飲・多尿・体重減少などの高血糖症状と、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA:意識障害・Kussmaul呼吸など)の赤旗を見逃さないこと。 対応はまず血糖・ケトン・酸塩基(pH/HCO3−)を評価し、DKAなら輸液+電解質補正+速効型インスリン持続静注を優先する。