セフメタゾールはセファマイシン系抗菌薬で、腸内細菌科と嫌気性菌に活性を持つ。腹腔内感染症、胆道感染症、骨盤内感染症などで用いられる。
セフメタゾン
セフェム系抗菌薬
ペニシリン結合タンパク質へ結合し、細胞壁合成を阻害するセファマイシン系抗菌薬である。7α-メトキシ基により一部のβラクタマーゼへ安定で、腸内細菌科とBacteroides fragilis群などの嫌気性菌に作用する。緑膿菌、Enterococcus属、非定型病原体、MRSAには無効である。一部のESBL産生大腸菌・Klebsiella属に活性を示す場合があるが、重症度と感受性を確認して使用する。
腹腔内感染症、胆道感染症、骨盤内感染症、術後感染症など、腸内細菌科と嫌気性菌の混合感染が想定される場合に用いる。感受性が確認された非重症のESBL産生菌感染症でカルバペネム温存を目的に選択されることがある。
発疹、下痢、肝機能障害がみられ、アナフィラキシー、偽膜性大腸炎、重症薬疹を起こし得る。N-メチルチオテトラゾール側鎖に関連してビタミンK依存性凝固因子が低下し、低プロトロンビン血症や出血を生じることがある。腎機能低下時には神経毒性にも注意する。
ワルファリンなどの抗凝固薬との併用で出血リスクが増加する。アルコール摂取によりジスルフィラム様反応を起こす可能性があるため、投与中と投与後一定期間は飲酒を避ける。腎毒性薬との併用時は腎機能を監視する。
セフェム系抗菌薬に対する重篤な過敏症の既往がある患者には投与しない。腎機能低下では排泄が遅延するため用量調整が必要となる。出血傾向、低栄養、長期絶食、肝障害がある患者では凝固異常に注意する。
セファマイシン系で嫌気性菌をカバーし、腹腔内・胆道・骨盤内感染症に用いられる。緑膿菌には無効である。N-メチルチオテトラゾール側鎖による低プロトロンビン血症とジスルフィラム様反応が識別点となる。一部ESBL産生菌へのカルバペネム温存薬としての位置づけも理解する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。