セフェピムは第4世代セフェム系抗菌薬で、緑膿菌を含むGram陰性桿菌とMSSAを広くカバーする。発熱性好中球減少症や院内感染で重要である。
マキシピーム
セフェム系抗菌薬
ペニシリン結合タンパク質へ結合し、細胞壁ペプチドグリカン合成を阻害する。第4世代セフェムとして外膜透過性が高く、AmpC型βラクタマーゼに比較的安定で、緑膿菌を含むGram陰性桿菌とMSSA、連鎖球菌を広くカバーする。嫌気性菌、Enterococcus属、Listeria monocytogenes、MRSAには基本的に無効である。主に腎から排泄される。
発熱性好中球減少症の経験的治療、院内肺炎、人工呼吸器関連肺炎、複雑性尿路感染症、緑膿菌菌血症などに用いられる。嫌気性菌の関与する腹腔内感染症ではメトロニダゾールなどを追加する。培養・感受性結果に基づき抗菌域を狭める。
発疹、下痢、悪心、肝機能障害がみられ、アナフィラキシー、偽膜性大腸炎、血球減少を起こし得る。特徴的な重篤副作用として脳症、意識障害、失語、ミオクローヌス、非痙攣性てんかん重積などの神経毒性がある。特に高齢者、腎機能低下、過量投与でリスクが高い。
腎毒性薬との併用時は腎機能悪化による蓄積に注意する。ワルファリン併用では凝固能変化が起こる可能性がある。プロベネシドは尿細管分泌を阻害し、血中濃度を上昇させることがある。
セフェム系抗菌薬に対する重篤な過敏症の既往がある患者には投与しない。腎機能低下では血中濃度が上昇し神経毒性を起こしやすいため、クレアチニンクリアランスに応じた用量調整が必要である。
第4世代セフェムで、MSSAと緑膿菌の双方をカバーする。発熱性好中球減少症の経験的単剤治療で選択肢となる。嫌気性菌とMRSAには無効である。腎機能低下時の用量調整を怠ると、意識障害や非痙攣性てんかん重積を含む神経毒性を起こす点が重要である。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。