ピリドスチグミンは末梢性の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。作用持続が比較的長く、重症筋無力症の症状を持続的に改善する第一選択薬として用いられる。
最終更新日: 2026年7月17日
ピリドスチグミンは末梢性の可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。作用持続が比較的長く、重症筋無力症の症状を持続的に改善する第一選択薬として用いられる。
メスチノン
コリンエステラーゼ阻害薬
アセチルコリンエステラーゼを可逆的にカルバミル化して阻害する。神経筋接合部のアセチルコリン濃度を増加させ、残存する筋型ニコチン受容体への刺激を増強して骨格筋収縮を改善する。第四級アンモニウム化合物で中枢移行は乏しい。ネオスチグミンより作用持続が長く、経口で維持療法に適する。
重症筋無力症における眼瞼下垂、複視、嚥下障害、四肢筋力低下などの対症療法に用いられる。自己免疫機序そのものを抑制する薬ではないため、病勢に応じて副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬、胸腺治療などを組み合わせる。
腹痛、下痢、悪心、流涎、発汗、縮瞳、頻尿、徐脈、気管支分泌増加がみられる。過量では筋線維束攣縮、筋力低下、呼吸不全を伴うコリン作動性クリーゼを起こす。嚥下機能、呼吸状態、筋力の日内変動を確認する。
アミノグリコシド系抗菌薬、Mg製剤、ニューキノロン系抗菌薬、一部の抗不整脈薬や筋弛緩薬は神経筋伝達を抑制し、筋力低下を悪化させることがある。抗コリン薬はムスカリン性副作用を軽減するが、過量徴候を隠す可能性がある。
消化管または尿路の機械的閉塞、気管支喘息、著明な徐脈・房室伝導障害では使用しない。本剤の成分に対する過敏症の既往がある患者にも投与しない。
重症筋無力症の対症療法の中心となる長時間作用型コリンエステラーゼ阻害薬である。自己抗体産生を抑える薬ではなく、神経筋接合部のアセチルコリンを増加させる。下痢、流涎、縮瞳、徐脈に加え、過量では筋力が逆に低下するコリン作動性クリーゼを起こす。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。