比較的耐気性をもつ嫌気性芽胞形成桿菌で、明らかな外傷なしに自然発症性筋壊死を起こす。大腸癌、血液悪性腫瘍、好中球減少との関連が強く、検出時には基礎疾患検索が必要である。
Clostridium septicum
細菌
大型のグラム陽性桿菌で、感染組織ではグラム不定性を示すことがある。
Clostridium属に属し、孔形成性α毒素を主要病原因子として産生する。
運動性をもつ芽胞形成性嫌気性桿菌で、他の多くのクロストリジウムより比較的酸素耐性が高い。亜終末性芽胞を形成する。
土壌およびヒト・動物の消化管。ヒトの大腸が内因性感染の感染源となる。
多くは大腸腫瘍、腸粘膜障害、好中球減少などを背景に腸管から血行性に侵入し、外傷のない筋組織で増殖する。通常はヒトからヒトへ伝播しない。
孔形成性α毒素が細胞膜を障害し、組織壊死、血管透過性亢進、溶血を起こす。比較的酸素化された組織でも増殖できる性質が自然発症性筋壊死に関与する。
自然発症性ガス壊疽、筋壊死、菌血症、敗血症、大動脈炎、感染性動脈瘤を起こす。大腸癌、白血病、好中球減少との関連が強い。
血液、壊死組織、膿を嫌気培養し、画像検査で筋内ガスや血管病変を確認する。菌血症または自然発症性筋壊死が判明した場合は、大腸内視鏡や血液学的検査で潜在性悪性腫瘍を検索する。
緊急の外科的デブリードマンを行い、初期には広域抗菌薬を投与する。同定後はペニシリン系とクリンダマイシンなど、感受性と臨床状態に基づく治療へ調整する。ショックと多臓器不全を集中治療する。
特異的ワクチンはない。好中球減少患者の発熱・局所痛を迅速に評価し、大腸疾患や血液悪性腫瘍を適切に管理する。
外傷歴のないガス壊疽と、大腸癌または血液悪性腫瘍の組合せが典型である。C. perfringensより酸素耐性が高く、健常に見える組織にも急速に進展しうる。検出時は抗菌薬と緊急手術に加え、潜在性大腸腫瘍や好中球減少の検索を行う。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。