排尿時痛は、排尿中または排尿直後に尿道や膀胱部へ痛みを感じる症状である。膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、結石などでみられる。
症状
尿路粘膜の炎症や損傷により知覚神経が過敏となり、尿の通過や膀胱収縮で疼痛が誘発される。結石では粘膜刺激や閉塞が加わり、血尿や疝痛を伴うことがある。
痛む時期が排尿開始時か終末時か、頻尿、尿意切迫、血尿、膿性分泌物、発熱、側腹部痛、性交歴を確認する。尿検査と尿培養を行い、男性では前立腺、女性では膣炎や外陰部病変も評価する。
膀胱炎では頻尿と終末時痛、尿道炎では排尿開始時痛や分泌物、前立腺炎では会陰部痛や発熱を伴う。膣炎や外陰炎では外陰部掻痒や帯下が目立つ。
発熱、悪寒、側腹部痛、嘔吐を伴う場合は腎盂腎炎を疑う。尿閉、肉眼的血尿、免疫不全、妊娠中、男性の発熱性尿路感染では速やかな評価が必要である。
排尿時痛、頻尿、尿意切迫は膀胱炎の典型である。発熱と側腹部痛が加われば腎盂腎炎を考える。尿道分泌物を伴う場合は性感染症を鑑別する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。