主に肝細胞に存在する酵素を測定し、肝細胞障害の有無と推移を評価する、ASTより肝臓への特異性が高い検査である。
血液検査
成人では概ね5〜40 U/Lが代表的な目安である。性別、体格、測定法、施設によって異なり、基準範囲内でも病態が存在する場合がある。
血清中のALT活性を測定し、ウイルス性肝炎、脂肪性肝疾患、薬物性肝障害、虚血性肝障害などによる肝細胞障害を評価する。経時変化は治療反応や障害の推移の把握に用いる。
高値は肝細胞膜障害による酵素逸脱を示すが、値の高さは肝機能残存量を直接表さない。急性肝炎、脂肪性肝疾患、薬物性肝障害などで上昇する。重篤な肝不全では肝細胞量減少により値が低下しても病状が改善したとは限らない。
ALTはASTより肝特異性が高い。ALT優位はウイルス性肝炎や脂肪性肝疾患でみられやすい。酵素値は肝細胞障害を示すが、肝予備能はアルブミン、PT、ビリルビンなどで評価する。薬剤開始後の上昇では薬物性肝障害を検討し、経時変化と他の肝胆道系酵素を確認する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。