血液中のヘモグロビン濃度を測定して酸素運搬能と貧血の有無を評価する、貧血診断の中心となる検査項目である。
血液検査
成人男性約13.5〜17.5 g/dL、成人女性約11.5〜15.0 g/dLが代表的な目安である。年齢、性別、妊娠、高地、喫煙、施設で異なり、貧血の診断基準と各施設の基準範囲は同一とは限らない。
EDTA加全血中のヘモグロビン濃度を測定し、血液の酸素運搬能、貧血の有無と重症度、赤血球増加症を評価する。出血、溶血、造血障害、栄養欠乏の初期評価に用いる。
低値は貧血を示すが、原因診断にはMCV、網赤血球数、鉄代謝、ビタミンB12・葉酸、腎機能などを組み合わせる。高値は脱水による相対的増加、慢性低酸素、真性赤血球増加症などを考える。急性出血直後は血液希釈が起こるまで低下が目立たない場合がある。
貧血の有無はヘモグロビンを中心に判断する。急性出血直後の値は循環血漿量の変化を十分反映しないことがある。低値ではMCVと網赤血球数を次に確認する。高値では脱水と真の赤血球増加を区別し、慢性低酸素や骨髄増殖性腫瘍を検討する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。