マイコプラズマ肺炎は、「若年者(学童〜若年成人)」に好発する非定型肺炎の代表である。頑固な乾いた咳(乾性咳嗽)が特徴で、細胞壁を持たない菌であるためペニシリンなどのβラクタム系抗菌薬が無効であり、マクロライド系が第一選択となる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
頑固な乾性咳嗽(夜間や早朝に悪化しやすい、数週間続くことがある)。
発熱、全身倦怠感、頭痛。
※定型肺炎と異なり、元気で歩き回れることが多い(walking pneumonia)。
肺外合併症:多形紅斑、中耳炎、ギラン・バレー症候群、自己免疫性溶血性貧血(寒冷凝集素による)。
画像診断:胸部X線で、肺門部から広がる『すりガラス影』や細網結節影(間質性肺炎像)。
血液検査:白血球増多は目立たない。CRPは中等度上昇。『寒冷凝集素価の上昇(発症1〜2週後)』。
迅速・確定診断:咽頭拭い液のマイコプラズマLAMP法(PCR)、迅速抗原検査、血清抗体価(ペア血清での上昇)。
第一選択薬:『マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシン、アジスロマイシン)』。小児、妊婦にも使用可能。
代替薬:マクロライド耐性菌の場合や成人には、レスピラトリーキノロン系(レボフロキサシンなど)やテトラサイクリン系(ミノサイクリン:※小児・妊婦禁忌)を使用する。
※βラクタム系(ペニシリン、セフェム系など)は無効。
病態
Mycoplasma pneumoniaeの飛沫感染により生じる。気道上皮細胞の線毛に付着し、細胞を破壊する。
試験・臨床での重要ポイント
「元気な若い人」が「コンコンという乾いた咳(乾性咳嗽)」を長く続けているエピソードが定番。家族内や学校・寮での『集団感染』を起こしやすい。
最大の特徴は『細胞壁を持たない(細胞膜のみ)』こと。したがって、細胞壁の合成を阻害するペニシリン系やセフェム系(βラクタム系抗菌薬)は「全く効かない(無効)」。
血液検査で『寒冷凝集素価の上昇』を認めること、皮膚症状(多形紅斑)などを合併しやすいことも頻出キーワード。
ここで読んだ内容を、AIや関連コンテンツでそのまま深掘りできます。
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスによる、日本で最も報告数の多い性感染症(STI)である。特に女性では「無症状」であることが多く、放置すると骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊症、異所性妊娠の原因となるため極めて重要。
COVID-19は、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)による急性呼吸器疾患。無症状から重症のARDS(急性呼吸窮迫症候群)まで多彩な経過をたどる。飛沫・エアロゾル感染が主体であり、ワクチンの普及と抗ウイルス薬の開発により致命率は低下したが、依然として高齢者や基礎疾患保有者では重症化リスクが高い。
壊死性筋膜炎は、皮下組織の深部にある「筋膜」に細菌が感染し、組織を急速に腐らせながら(壊死)広がる致死的な軟部組織感染症。いわゆる「人食いバクテリア」による感染症であり、一刻も早い外科的デブリドマンが救命の鍵となる。
急性喉頭蓋炎は、気管の入り口のフタである「喉頭蓋」に細菌感染が生じ、急速に腫脹することで気道閉塞をきたす耳鼻咽喉科・小児科領域の致死的救急疾患。気道確保が何よりも優先される。