頭痛を発症様式・時間経過・随伴症状から評価する。一次性頭痛の特徴を学びながら、突然の激痛や神経症状など二次性頭痛の警告所見を先に確認する。
症状
頭痛は、頭蓋内外の血管、硬膜、神経、頭頸部の筋・軟部組織などの痛みに関係する構造から生じる。片頭痛には三叉神経血管系などが関与し、緊張型頭痛も筋の緊張だけではなく疼痛調節の変化などを含む。
一次性頭痛は頭痛自体が中心となる病態、二次性頭痛は出血、感染、血管、眼など別の病態に伴う頭痛として整理する。痛みの性質が片頭痛に似ているという理由だけで、二次性を除外しない。
発症時刻、突然か徐々か、最も強くなるまでの時間、初めてか以前と同じか、持続・頻度、部位・性状、活動との関係を聞く。悪心、光・音への過敏、発熱、意識、神経症状、視覚の変化なども確認する。
外傷、妊娠・産褥、癌、免疫抑制、薬剤、抗凝固薬、鎮痛薬を使う日数も背景となる。意識、瞳孔、眼球運動、運動・感覚、項部、バイタルなどを評価し、必要な検査を判断する。
安定した反復性頭痛の評価では、発症日、持続、薬剤、生活への影響を記録する頭痛日誌が役立つ場合がある。警告所見があるときに、日誌を付けて待つ方法へ置き換えない。
特徴から考える方向 | 伴いやすい情報 | 注意点 |
|---|---|---|
片頭痛 | 悪心、光・音過敏、活動での増悪など | 拍動性や片側性が全例でそろうとは限らない |
緊張型頭痛 | 圧迫・締め付け感、両側性など | 性状だけで二次性を除外しない |
群発頭痛など | 強い片側眼窩痛、流涙・鼻症状など | 発作の経過と診察を合わせる |
出血・感染・血管等の二次性 | 突然、神経症状、発熱など | 警告所見を優先して評価 |
既往の片頭痛があっても、新しい・違う・急に強い頭痛は別に評価する。項部硬直や局在神経症状が乏しいことだけで、重大な原因を否定できるわけではない。
突然始まり短時間で最も強くなる頭痛、今までと異なる激しい頭痛、意識障害、麻痺・構音障害、発熱と髄膜刺激を疑う所見、急な視覚異常、外傷後などは緊急に評価する。
妊娠・産褥、癌、免疫抑制などの背景で生じた新しい頭痛や、進行・性状変化がある場合も、二次性を含めて早く評価する。家庭で突然の激しい頭痛や神経症状があれば救急要請につなぐ。
性状から一次性頭痛を考える前に、発症様式、いつもとの違い、神経症状、背景リスクを確認する。頭痛の強さだけで原因を決めず、痛みが軽くなっても警告所見があれば評価を続ける。
記録では「頭痛あり」ではなく、発症と最大となるまでの経過、随伴症状、薬剤の時刻を残す。予防薬・鎮痛薬や検査の選択は個別の診療判断に基づく。
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