複視は、1つの物体が2つに見える症状である。眼球運動神経障害、外眼筋疾患、神経筋接合部障害、眼窩病変などで生じる。
症状
両眼の視軸が一致しないと左右眼の像が異なる網膜位置に投影され、両眼性複視が生じる。単眼性複視は角膜や水晶体など光学系の異常で起こる。
片眼を遮蔽して消失するか確認し、水平・垂直・回旋性、注視方向、眼瞼下垂、日内変動を聴取する。眼位、眼球運動、瞳孔、眼振、他の脳神経症状を評価する。
単眼性複視は片眼遮蔽でも残り、屈折異常や白内障を考える。両眼性は遮蔽で消失し、脳神経麻痺や斜視が原因となる。重症筋無力症では日内変動と易疲労性を伴う。
突然の複視に頭痛、瞳孔不同、眼瞼下垂、片麻痺、構音障害、意識障害を伴う場合は動脈瘤、脳卒中、脳幹病変を疑い、緊急画像検査を行う。
第3、4、6脳神経麻痺の眼位と複視方向を対応させる。瞳孔散大を伴う動眼神経麻痺では後交通動脈瘤を疑う。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。