吐血は、上部消化管からの出血を嘔吐する症状である。消化性潰瘍、食道胃静脈瘤、Mallory-Weiss症候群などで生じる。
症状
食道、胃、十二指腸の粘膜障害や静脈瘤破裂により出血し、血液が胃内に貯留して嘔吐反射により排出される。胃酸との接触時間が長いとコーヒー残渣様となる。
鮮血かコーヒー残渣様か、量、悪心や反復嘔吐、黒色便、肝疾患歴、NSAIDs、抗凝固薬を確認する。血圧、脈拍、意識、末梢循環、腹部所見を評価し、採血と緊急内視鏡の必要性を判断する。
喀血は咳とともに泡沫状の鮮血を排出し、吐血は悪心や嘔吐を伴う。鼻出血を嚥下した場合も吐血様となる。鮮血は活動性出血、コーヒー残渣様は胃酸による変化を示唆する。
大量吐血、低血圧、頻脈、意識障害、冷汗、肝硬変患者の吐血は生命を脅かす出血を疑う。気道保護と循環管理を優先し、直ちに救急対応する。
吐血ではまずショック評価を行う。肝硬変では食道胃静脈瘤、NSAIDs使用では消化性潰瘍、反復嘔吐後ではMallory-Weiss症候群を考える。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。