「消化器」の科目に関連する20件の症状・徴候を一覧で確認できます。学習範囲を絞って復習できます。
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Blumberg徴候は、腹壁をゆっくり圧迫した後に急に手を離すと、圧迫時より解除時に強い疼痛が生じる所見である。反跳痛と同義で、壁側腹膜の炎症を示唆するが、患者への負担が大きいため反復して確認しない。
Courvoisier徴候は、閉塞性黄疸の患者で、疼痛を伴わない腫大した胆囊を触知する所見である。胆石よりも膵頭部癌、遠位胆管癌、乳頭部癌などの悪性胆道閉塞を示唆するが、例外も多く単独で診断はできない。
Cullen徴候は、臍周囲に出現する青紫色から暗赤色の皮下出血斑である。腹腔内・後腹膜出血が腹壁皮下へ進展した所見で、重症急性膵炎、異所性妊娠破裂、腹部外傷などでみられるが、出現は遅く感度も低い。
Grey Turner徴候は、側腹部から腰部に出現する青紫色・暗赤色の皮下出血斑である。後腹膜出血が筋膜面を通って皮下へ進展した所見で、重症急性膵炎、後腹膜出血、腹部外傷などを示唆する。
McBurney点圧痛は、臍と右上前腸骨棘を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から約3分の1内側に相当する部位の圧痛である。典型的な急性虫垂炎でみられるが、虫垂の位置や妊娠、体格によって圧痛部位は変化する。
Murphy徴候は、右季肋部を圧迫したまま患者に深く吸気させると、下降した胆囊が診察者の指へ接触して強い痛みを生じ、吸気が途中で止まる所見である。急性胆囊炎を示唆するが、高齢者や壊疽性胆囊炎では陰性となることがある。
メデューサの頭は、臍を中心に拡張・蛇行した腹壁静脈が放射状に広がる所見である。門脈圧亢進によって臍傍静脈と腹壁静脈の側副血行路が発達して生じ、肝硬変など進行した門脈圧亢進を示唆する。
体位性胸痛は、仰臥位、前傾、側臥位、体幹の屈伸・回旋など、身体の姿勢によって増悪または軽快する胸痛である。急性心膜炎、胃食道逆流症、胸膜炎、筋骨格系疾患などでみられるが、体位変化があるだけで重篤な心血管疾患を除外することはできない。
反跳痛は、腹壁をゆっくり圧迫した後に急に手を離した際、圧迫中よりも強い痛みが誘発される所見である。壁側腹膜の炎症を示唆する腹膜刺激徴候の一つだが、検査による苦痛が大きいため反復せず、咳嗽痛や打診痛も活用する。
右季肋部痛は、右上腹部の肋骨弓下に感じる疼痛である。胆石症、急性胆囊炎、急性胆管炎、肝炎、肝膿瘍が代表的だが、右下葉肺炎、胸膜炎、腎疾患、Fitz-Hugh-Curtis症候群などでも生じる。
吐血は、上部消化管からの出血を嘔吐する症状である。消化性潰瘍、食道胃静脈瘤、Mallory-Weiss症候群などで生じる。
呑酸は、酸味または苦味のある胃内容物が、嘔吐を伴わず食道から咽頭・口腔内へ逆流する症状である。胃食道逆流症に特徴的で、胸やけ、慢性咳嗽、嗄声、咽喉頭違和感を伴うことがある。
心窩部痛は、胸骨下端と臍の間の上腹部中央に感じる疼痛である。胃炎、消化性潰瘍、機能性ディスペプシア、急性膵炎、胆道疾患が多いが、急性冠症候群、大動脈疾患、下壁肺炎でも生じる。
慢性咳嗽は、成人では一般に8週間以上持続する咳嗽である。咳喘息、上気道咳症候群、胃食道逆流症、好酸球性気道炎症、ACE阻害薬、喫煙関連疾患などが代表原因である。
板状硬は、腹壁が板のように硬く緊張し、呼吸や患者の意思によっても弛緩しない高度の腹膜刺激所見である。消化管穿孔、汎発性腹膜炎、腹腔内出血などを強く示唆し、緊急外科評価を要する。
筋性防御は、腹腔内の炎症に対して腹壁筋が不随意かつ持続的に収縮し、触診時に腹壁が硬くなる所見である。壁側腹膜の刺激を示し、随意性の腹筋緊張と区別する。限局性または汎発性に出現する。
胸やけは、心窩部から胸骨後部へ上行するように感じる灼熱感であり、胃食道逆流症の代表的症状である。食後、前屈、臥位で増悪しやすいが、狭心症や心筋梗塞も類似した胸部不快感を呈するため、危険因子と随伴症状を確認する。
腸雑音亢進は、腸管内の液体やガスの移動に伴う音が、頻回または大きく聴取される所見である。急性胃腸炎、下痢、機械性腸閉塞の初期、消化管出血後などでみられるが、音の頻度だけで疾患を確定できない。
腹部膨満は、腹部が張るという自覚症状、または腹囲が増大して腹部が膨隆した他覚所見である。腸管ガス、便秘、腸閉塞、腹水、肥満、妊娠、臓器腫大、腹腔内腫瘤など多様な原因がある。
黒色便・タール便は、消化された血液により黒く粘稠で悪臭を伴う便である。通常は上部消化管出血を示唆する。
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