「呼吸器」の科目に関連する25件の症状・徴候を一覧で確認できます。学習範囲を絞って復習できます。
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Cheyne–Stokes呼吸は、呼吸の深さが徐々に増大した後、徐々に減少し、無呼吸または低呼吸へ移行する周期性呼吸である。重症心不全、中枢神経障害、高地滞在、中央型睡眠時無呼吸などでみられ、循環遅延と呼吸調節系の不安定化が関与する。
coarse cracklesは、fine cracklesより低調で持続が長く、粗い断続性副雑音である。中枢寄りの気道内分泌物、気道の開閉、液体貯留により生じ、肺炎、気管支拡張症、COPD、肺水腫などで聴取される。
fine cracklesは、主に吸気終末に聴取される、高調で短く、細かい断続性副雑音である。間質性肺疾患、肺線維症、肺水腫、初期肺炎などでみられ、閉じていた末梢気道や肺胞が吸気時に急に開くことで生じる。
rhonchiは、比較的太い気道の分泌物や不規則な狭窄によって生じる、低調でいびき様の連続性副雑音である。急性・慢性気管支炎、COPD、気管支拡張症、分泌物貯留などでみられ、咳嗽や吸引によって変化しやすい。
wheezesは、狭窄した気道を空気が通過する際に生じる、高調で笛のような連続性副雑音である。喘息、COPD、気道浮腫、気管支攣縮などで聴取され、通常は呼気に強い。局所性単音性wheezeでは腫瘍や異物による固定性気道狭窄を考える。
チアノーゼは、皮膚や粘膜が青紫色に見える身体徴候である。還元ヘモグロビン増加により生じ、中枢性と末梢性に分けて評価する。
乾性咳嗽は、喀痰をほとんど伴わない咳嗽である。ウイルス感染初期、咳喘息、間質性肺疾患、ACE阻害薬、胃食道逆流症、胸膜刺激などでみられる。
低酸素血症は、動脈血中の酸素分圧が低下した状態である。換気血流比不均衡、シャント、拡散障害、低換気、吸入酸素分圧低下などで生じ、重症では臓器障害を引き起こす。
体位性胸痛は、仰臥位、前傾、側臥位、体幹の屈伸・回旋など、身体の姿勢によって増悪または軽快する胸痛である。急性心膜炎、胃食道逆流症、胸膜炎、筋骨格系疾患などでみられるが、体位変化があるだけで重篤な心血管疾患を除外することはできない。
口すぼめ呼吸は、鼻から吸気し、口唇をすぼめて抵抗をかけながらゆっくり呼気する呼吸様式である。COPD、特に肺気腫で自発的にみられ、呼気時の末梢気道虚脱を抑え、呼気時間を延長して動的過膨張や呼吸困難を軽減する。
声音振盪低下は、発声による胸壁の振動が周囲や対側より弱く触知される身体所見である。胸水、気胸、主気管支閉塞、閉塞性無気肺、肺気腫など、音声振動の発生部位から胸壁までの伝達が遮られる病態を示唆する。
徐呼吸は、年齢や状況に対して呼吸数が低下した状態である。睡眠中や運動選手では生理的なこともあるが、中枢神経障害、薬物中毒、低体温、呼吸筋疲労では呼吸不全の前兆となる。
慢性咳嗽は、成人では一般に8週間以上持続する咳嗽である。咳喘息、上気道咳症候群、胃食道逆流症、好酸球性気道炎症、ACE阻害薬、喫煙関連疾患などが代表原因である。
打診濁音は、胸壁を打診した際に正常肺野の共鳴音より低く、短く、鈍い音を認める所見である。胸水、肺炎、無気肺、腫瘤など、胸壁下の空気量が減少し液体や実質組織の割合が増えた場合に生じる。
樽状胸郭は、胸郭の前後径が増大し、側面から丸みを帯びた樽状に見える形態所見である。肺気腫を中心とする慢性肺過膨張で典型的だが、加齢や体格でもみられるため、単独ではCOPDを確定できない。
気管偏位は、頸部または胸郭内で気管が正中から左右いずれかへ移動した所見である。肺容量が減少する無気肺・線維化では病変側へ、緊張性気胸や大量胸水など胸腔内圧・容積が増大する病態では反対側へ偏位することがある。
湿性咳嗽は、気道分泌物を伴い、喀痰の排出を目的として生じる咳嗽である。肺炎、急性・慢性気管支炎、気管支拡張症、COPD、肺水腫などでみられる。
無呼吸は、一定時間にわたり呼吸運動または有効な気流が停止した状態である。気道閉塞、中枢性呼吸停止、神経筋障害、心停止、睡眠関連呼吸障害などで生じる。
睡眠時無呼吸は、睡眠中に気流が反復して停止または著しく低下する所見である。上気道が閉塞する閉塞性、呼吸中枢からの駆動が消失する中枢性、両者が混在する混合性に分かれ、低酸素血症、睡眠分断、日中傾眠、心血管合併症を引き起こす。
経皮的酸素飽和度低下は、パルスオキシメータで測定されるSpO2が低下した所見である。低酸素血症を示唆するが、末梢循環不良、体動、マニキュア、異常ヘモグロビンなどによる誤差もある。
胸膜摩擦音は、炎症で粗造化した臓側胸膜と壁側胸膜が呼吸運動に伴って擦れ合うことで生じる、きしむような非楽音性副雑音である。胸膜炎、肺炎、肺梗塞、悪性腫瘍などでみられ、胸膜痛を伴うことが多い。
胸部圧迫感は、胸が押される、重い、締め付けられる、息が詰まるように感じる主観的症状である。心筋虚血を最優先に考える必要があるが、喘息、心不全、胃食道逆流症、筋骨格系疾患、パニック発作などでも生じる。
膿性痰は、好中球や細胞残渣を多く含み、黄色から緑色を呈する喀痰である。肺炎、気管支拡張症、COPD急性増悪、肺膿瘍などでみられるが、色だけで細菌感染を確定することはできない。
起坐呼吸は、仰臥位になると呼吸困難が増悪し、上半身を起こす、座る、複数の枕を使用すると軽快する症状である。左心不全で典型的だが、重症肺疾患、横隔膜機能低下などでもみられる。
頻呼吸は、年齢や状況に対して呼吸数が増加した状態である。発熱、低酸素血症、代謝性アシドーシス、肺疾患、心不全、疼痛、不安などでみられ、重症化の早期徴候となる。
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