「病態生理」の科目に関連する22件の症状・徴候を一覧で確認できます。学習範囲を絞って復習できます。
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Blumberg徴候は、腹壁をゆっくり圧迫した後に急に手を離すと、圧迫時より解除時に強い疼痛が生じる所見である。反跳痛と同義で、壁側腹膜の炎症を示唆するが、患者への負担が大きいため反復して確認しない。
III音は、II音直後の拡張早期に生じる低周波心音であり、急速流入した血液によって心室壁や腱索が振動して生じる。小児、若年者、妊婦では生理的な場合があるが、中高年では心室容量負荷や収縮不全を示唆する。
II音固定性分裂は、II音を構成する大動脈弁閉鎖音と肺動脈弁閉鎖音の間隔が広く、吸気・呼気でほとんど変化しない所見である。心房中隔欠損症に典型的で、右室への持続的容量負荷によって肺動脈弁閉鎖が遅れる。
IV音は、I音直前の拡張末期に生じる低周波心音であり、心房収縮によって血液が硬く拡張しにくい心室へ流入する際に生じる。高血圧性左室肥大、大動脈弁狭窄症、肥大型心筋症、心筋虚血などを示唆し、心房細動では生じない。
Kussmaul呼吸は、深く大きく、規則的で持続する呼吸様式であり、重度代謝性アシドーシスに対する呼吸性代償としてみられる。糖尿病性ケトアシドーシス、乳酸アシドーシス、尿毒症などが代表原因で、単なる不安性過呼吸とは病態が異なる。
Kussmaul徴候は、吸気時に頸静脈圧が低下せず、かえって上昇する身体所見である。吸気によって増加した静脈還流を右心系が受け入れられないことを示し、収縮性心膜炎、拘束型心筋症、右室梗塞、重症右心不全などでみられる。
不整脈は、心拍の発生または伝導に異常が生じ、心拍数やリズムが正常範囲から外れた状態である。無症状の期外収縮から、失神や突然死につながる心室頻拍・心室細動まで重症度は幅広い。
反跳痛は、腹壁をゆっくり圧迫した後に急に手を離した際、圧迫中よりも強い痛みが誘発される所見である。壁側腹膜の炎症を示唆する腹膜刺激徴候の一つだが、検査による苦痛が大きいため反復せず、咳嗽痛や打診痛も活用する。
収縮期雑音は、I音からII音までの心室収縮期に聴取される持続性心雑音である。駆出性雑音と全収縮期雑音が中心で、大動脈弁狭窄症、僧帽弁逆流、三尖弁逆流、心室中隔欠損症、機能性雑音などを鑑別する。
奔馬調律は、I音・II音にIII音またはIV音が加わり、頻脈下で馬の駆け足のような三拍子として聴取される心音である。III音性、IV音性、両者が融合するsummation gallopがあり、成人では心不全や心室コンプライアンス低下を示す重要所見となる。
心尖拍動偏位は、左室による最外側・最下方の収縮性拍動が通常位置から移動した所見である。左室拡大では左下方へ偏位し、心拡大の身体所見となるが、胸郭変形、横隔膜位置、肺過膨張、縦隔偏位でも位置が変化する。
心膜摩擦音は、炎症により粗造化した臓側心膜と壁側心膜が心拍に伴って擦れ合うことで生じる、高調で擦過性の付加音である。急性心膜炎に特徴的で、胸骨左縁で前傾姿勢にすると聴取しやすい。
悪寒は寒さを強く感じる症状、戦慄は体温上昇に伴って起こる不随意な激しい筋収縮である。菌血症、重症感染症、急速な発熱時にみられ、単なる寒気より臨床的意義が大きい。
拡張期雑音は、II音から次のI音までの心室拡張期に聴取される心雑音である。大動脈弁逆流、肺動脈弁逆流、僧帽弁狭窄症、三尖弁狭窄症などで生じ、一般に病的所見として原因検索が必要となる。
浮腫は、間質に水分が過剰に貯留し、組織が腫脹した状態である。心不全、腎疾患、肝疾患、静脈やリンパ流障害などで生じる。
狭心痛は、一過性心筋虚血によって生じる胸部不快感であり、胸骨後部の圧迫感、締め付け感、重苦しさとして表現される。労作や精神的興奮で誘発され、休息や硝酸薬で軽快する典型的安定狭心症から、安静時に出現する不安定狭心症・冠攣縮性狭心症まで病態は異なる。
筋性防御は、腹腔内の炎症に対して腹壁筋が不随意かつ持続的に収縮し、触診時に腹壁が硬くなる所見である。壁側腹膜の刺激を示し、随意性の腹筋緊張と区別する。限局性または汎発性に出現する。
腸雑音亢進は、腸管内の液体やガスの移動に伴う音が、頻回または大きく聴取される所見である。急性胃腸炎、下痢、機械性腸閉塞の初期、消化管出血後などでみられるが、音の頻度だけで疾患を確定できない。
貧血症状は、血液の酸素運搬能低下により生じる全身症状の総称である。易疲労感、息切れ、動悸、めまい、頭痛などを呈する。
連続性雑音は、収縮期からII音を越えて拡張期まで途切れず持続する心血管雑音である。心周期全体を通じて圧較差が存在する病態で生じ、動脈管開存症、動静脈瘻、Valsalva洞動脈瘤破裂、冠動静脈瘻などが代表原因となる。
顔面蒼白は、顔面の皮膚色が通常より白く見える身体徴候である。貧血、末梢血管収縮、急性出血、ショック、失神前状態などで生じる。
高血圧は、診察室または家庭で測定した血圧が持続的に高い状態である。多くは無症状だが、長期に続くと心臓、脳、腎臓、網膜、血管に障害を蓄積し、脳卒中、心不全、慢性腎臓病などの主要な危険因子となる。
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