浮腫は、間質に水分が過剰に貯留し、組織が腫脹した状態である。心不全、腎疾患、肝疾患、静脈やリンパ流障害などで生じる。
身体徴候
毛細血管静水圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、血管透過性亢進、リンパ流障害、ナトリウムと水の貯留により間質液が増加する。原因により全身性、局所性、圧痕性、非圧痕性に分かれる。
分布、左右差、発症時期、体重変化を確認する。脛骨前面や足背を数秒圧迫し圧痕の有無と戻り方を観察する。頸静脈怒張、呼吸音、腹水、皮膚色、静脈瘤、尿量を評価し、体重を継続測定する。
心不全では下腿浮腫、頸静脈怒張、呼吸困難を伴う。腎疾患では眼瞼浮腫や蛋白尿、肝疾患では腹水や低アルブミン血症が目立つ。リンパ浮腫や粘液水腫は非圧痕性となりやすく、片側性では静脈やリンパ流障害を考える。
急な片側下肢腫脹と疼痛は深部静脈血栓症、呼吸困難を伴う全身浮腫は心不全や腎不全を疑う。顔面や舌の急速な腫脹は気道閉塞の危険があり直ちに救急対応する。
浮腫の機序は静水圧上昇、膠質浸透圧低下、透過性亢進、リンパ障害、ナトリウム貯留で整理する。心不全は下腿、腎疾患は眼瞼、肝硬変は腹水を伴いやすい。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。