抗凝固血を静置した際の赤血球沈降距離を測定し、血漿蛋白変化を介して慢性炎症や免疫疾患の活動性を評価する検査である。
血液検査
Westergren法の1時間値で成人男性約2〜10 mm、成人女性約3〜15 mmが代表的な目安だが、年齢、性別、妊娠、貧血、施設で大きく異なる。高齢者では生理的に高くなりやすい。
クエン酸加血液などを垂直に静置し、一定時間後の赤血球沈降距離を測定する。炎症性疾患、膠原病、感染症、悪性腫瘍などの活動性と経過を補助的に評価する。
亢進はフィブリノゲンや免疫グロブリン増加、貧血、妊娠、炎症、感染、多発性骨髄腫などでみられる。遅延は赤血球増加症、著しい小球症、鎌状赤血球などでみられる。反応が緩徐で非特異的なため、CRPや臨床所見と併用する。
赤沈は赤血球そのものより血漿蛋白と連銭形成の影響を強く受ける。貧血や妊娠でも亢進するため、炎症と即断しない。多発性骨髄腫では免疫グロブリン増加により著明に亢進し得る。CRPより変化が遅く、慢性炎症の経過観察に用いられる。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。