赤血球1個あたりの平均容積を示し、貧血を小球性、正球性、大球性に分類して原因検索の方向を決める指標である。
血液検査
成人では概ね80〜100 fLを正球性の目安とするが、施設や測定機器で基準範囲が異なる。小児では年齢による変動が大きい。
ヘマトクリットを赤血球数で除して赤血球1個の平均容積を算出し、貧血を形態学的に分類する。鉄欠乏、慢性炎症、溶血、ビタミンB12・葉酸欠乏などの鑑別の入口となる。
低値は鉄欠乏性貧血、サラセミア、鉄芽球性貧血などを考える。正常域では急性出血、溶血、腎性貧血、慢性疾患などを考える。高値はビタミンB12・葉酸欠乏、骨髄異形成、肝疾患、甲状腺機能低下、アルコール、薬剤などでみられる。
MCV低値は小球性、高値は大球性を示す。小球性ではまずフェリチンと鉄代謝を確認する。大球性ではビタミンB12、葉酸、末梢血形態を調べる。網赤血球は大型のため、溶血や出血後の網赤血球増加でもMCVが上昇し得る。MCV正常でも異なる大きさの赤血球が混在する場合がある。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。