白血球分画は白血球の種類ごとの割合と絶対数を読む検査。総白血球数との計算、年齢や薬剤の影響、塗抹標本で確認する事項を整理する。
血液検査
白血球分画は、白血球を好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などに分けて評価する検査である。感染、炎症、アレルギー、薬剤反応、血液疾患などを考える材料となる。
割合を表す%と、血液の一定体積に含まれる絶対数を区別する。白血球総数、異常フラグ、症状や経過と組み合わせることで、一つの割合だけでは分からない変化を捉える。
割合は%、絶対数は/μLや×10⁹/Lなどで表される。年齢、検査施設、測定法により基準範囲が異なり、小児へ成人の割合を一律に当てはめない。好中球の区分や報告方法も確認する。
見かけ上の割合が基準範囲内でも、総白血球数が少なければ絶対数は低い場合がある。逆に他の細胞が減った結果、一種類の割合だけが高く見えることもある。
絶対数は「白血球総数×その細胞の割合」で計算する。例えば40%は0.40に直す。以下は計算を理解するための架空例で、施設の基準範囲を示す表ではない。
架空例 | 総白血球数 | 好中球割合 | 好中球絶対数 |
|---|---|---|---|
A | 8,000/μL | 40% | 3,200/μL |
B | 2,000/μL | 40% | 800/μL |
同じ40%でも絶対数は異なる。好中球の絶対数を扱う場合は、報告書で桿状核球等がどのように含まれているかも確認する。好中球減少が疑われ、発熱や全身状態の変化がある場合は、割合だけを見て安心せず速やかに担当者へ伝える。
好中球増加では細菌感染だけでなく、ストレス、ステロイド、組織障害なども考える。リンパ球増加もウイルス感染だけを意味しない。好酸球増加はアレルギー、薬剤、寄生虫などのほか、ほかの疾患も含めて評価する。
自動分析で異常細胞や幼若細胞のフラグが付いた場合は、必要に応じて末梢血塗抹標本で形態を確かめる。左方移動を、単に白血球数が多いことと同義にしない。数字だけで芽球の有無や腫瘍性変化を確定しない。
最初に総白血球数、次に分画、必要なら絶対数と形態を確認する。「細菌なら好中球、ウイルスならリンパ球」は典型例であり、例外を除外する規則ではない。血算全体、治療歴、採血時の状態を合わせて読む。
NIH/MedlinePlus:Blood Differential
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