最終更新日: 2026年7月18日
嚥下障害は、食物や液体を口腔から胃へ安全かつ円滑に送れない状態である。脳卒中、神経筋疾患、頭頸部疾患、食道狭窄などで生じ、誤嚥や低栄養につながる。
症状
口腔期では舌や咀嚼筋、咽頭期では嚥下反射と喉頭閉鎖、食道期では蠕動と下部食道括約筋の協調が必要である。各段階の運動・感覚障害や構造的狭窄により食塊移送が障害され、残留や誤嚥が生じる。
固形物と液体のどちらで困るか、むせ、湿性嗄声、食後の咳、体重減少、食事時間延長を確認する。口腔内、舌運動、発声、咽頭反射、反復唾液嚥下を評価し、必要に応じて嚥下内視鏡や嚥下造影を行う。
口腔咽頭性では嚥下開始困難、むせ、鼻咽腔逆流を伴う。食道性では飲み込んだ後につかえ感が生じる。固形物のみなら構造的狭窄、固形物と液体の両方なら運動障害を考える。不顕性誤嚥では咳がみられないことがある。
唾液も飲み込めない、呼吸困難、急速な体重減少、反復する肺炎、食後の低酸素血症、進行性神経症状を伴う場合は緊急性が高い。完全閉塞や気道異物が疑われる場合は直ちに救急対応する。
脳卒中後では誤嚥性肺炎予防が重要である。口腔咽頭性嚥下障害はむせや湿性嗄声、食道性は胸骨後のつかえ感で区別する。嚥下内視鏡と嚥下造影の目的を理解する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。