掻痒は、皮膚を掻きたいと感じる不快な感覚である。皮膚疾患のほか、胆汁うっ滞、腎不全、血液疾患、薬剤など全身性疾患でも生じる。
症状
皮膚の知覚神経終末がヒスタミン、サイトカイン、胆汁酸関連物質、尿毒素などで刺激され、脊髄視床路を介して掻痒として知覚される。
発症時期、全身性か局所性か、夜間増悪、皮疹の有無、新規薬剤、黄疸、腎疾患歴を確認する。皮膚乾燥、掻破痕、湿疹、疥癬の分布、黄疸、リンパ節腫脹を観察する。
蕁麻疹は膨疹を伴い、接触皮膚炎は接触部位に一致する。疥癬は夜間増悪と指間部病変が特徴である。皮疹のない全身性掻痒では胆汁うっ滞、腎不全、血液疾患を考える。
呼吸困難、血圧低下、顔面や舌の腫脹を伴う掻痒はアナフィラキシーを疑う。黄疸、体重減少、全身性リンパ節腫脹を伴う場合は胆道閉塞や悪性疾患を早急に評価する。
皮疹を伴わない全身性掻痒では肝胆道疾患、慢性腎不全、悪性リンパ腫を鑑別する。蕁麻疹と呼吸循環症状の併存はアナフィラキシーを示唆する。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。