手袋靴下型感覚障害は、両側の足先から下腿、進行すると手指から前腕へ、手袋や靴下を着けたように左右対称性に広がる感覚障害である。長さ依存性多発ニューロパチーに典型的で、糖尿病が代表原因となる。
身体徴候
長さ依存性軸索障害では、最も長い末梢神経の遠位部から障害されるため、最初に足趾・足底の感覚が低下し、進行すると下腿へ上行する。下肢の障害が膝付近まで進むと、上肢の長い神経も障害され手指症状が出現する。糖尿病、アルコール、ビタミン欠乏、尿毒症、薬剤、アミロイドーシスなどが原因となる。大径線維障害では振動覚・位置覚低下と反射低下、小径線維障害では灼熱痛、温痛覚障害、自律神経症状が目立つ。
しびれ、灼熱痛、夜間増悪、歩行不安定、足の傷への気付きにくさを確認する。触覚、痛覚、温度覚を足趾から近位へ、左右対称に評価し、上肢も同様に確認する。128Hz音叉による振動覚、母趾位置覚、アキレス腱反射、足部筋力、歩行、Romberg徴候を評価する。足趾間、足底、踵、爪、胼胝、潰瘍、感染を観察する。血糖、HbA1c、ビタミンB12、腎機能、甲状腺機能、薬剤、飲酒歴を原因に応じて確認する。
神経根障害は皮節性で左右非対称となりやすい。脊髄病変では体幹の感覚レベル、錐体路徴候、膀胱直腸障害を伴う。単一神経障害は正中神経や腓骨神経など特定神経領域に限局する。小径線維ニューロパチーでは神経伝導検査が正常でも、温痛覚障害や灼熱痛が強いことがある。
医学部生・医療系学生による編集チーム。CBT・国家試験対策・学習効率化に関する実体験と医学教育知見に基づいた情報を発信。
都内私立大学医学部卒業。現在は都内基幹病院にて初期研修中。学生時代はCBT・国試対策に注力し、学習法に関する情報発信にも関心を持つ。