C型肝炎は、血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)に感染する疾患。感染後約70%が慢性化し、数十年の経過で肝硬変、肝細胞癌へと高率に進行する。現在は内服の抗ウイルス薬(DAA)によりほぼ100%治癒可能となった。
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急性期:無症状か、ごく軽度の倦怠感程度で気づかれないことが多い。
慢性期:ほとんどが無症状。
肝外症状:クリオグロブリン血症、膜性増殖性糸球体腎炎、扁平苔癬、晩発性皮膚ポルフィリン症。
スクリーニング検査:HCV抗体測定。
確定診断・治療効果判定:『HCV-RNA定量検査』。
肝病態の評価:腹部超音波検査で肝硬変や肝細胞癌の有無を定期的にスクリーニングする。
抗ウイルス療法:『DAA(直接作用型抗ウイルス薬)』の8〜12週間内服。ゲノタイプや肝硬変の有無に応じて、グレカプレビル/ピブレンタスビル配合錠やソホスブビル/ベルパタスビル配合錠などを選択する。
肝癌のサーベイランス:DAAでウイルスが消え去っても、既に肝臓が線維化している場合は発癌リスクが残るため、定期的なエコー検査等による監視を続ける必要がある。
病態
HCVはRNAウイルス。過去の輸血や血液製剤、注射器の使い回し、不適切な入れ墨などが主な感染経路。
試験・臨床での重要ポイント
『慢性化率が非常に高い(約70%)』ことと、『肝細胞癌の原因のトップ(減少傾向だが)』であることが最重要。
HCV抗体陽性は「過去に感染した(治癒済み)」か「現在も感染している」かの両方の可能性があるため、現在ウイルスがいるかどうかの確定診断には『HCV-RNA定量(PCR)』が必須。
治療のブレイクスルーが極めて重要であり、かつて副作用の強いインターフェロン注射を行っていたが、現在は『DAA(直接作用型抗ウイルス薬)』の内服のみでウイルスを完全に排除(SVR達成)できるようになった。
覚え方・コツ
「C型肝炎は『サイレントキラー』!血からうつって、気づかないうちにジワジワと肝臓を壊し、数十年後に肝硬変やガン(HCC)を引き起こす。昔は不治の病に近かったが、今は画期的な特効薬『DAA(飲み薬)』が出て、副作用ゼロに近い状態で完全にウイルスを消滅(完治)させられるようになった現代医療の奇跡の病気!」
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下部消化管出血は、トライツ靱帯より肛門側(主に大腸)からの出血である。大腸憩室出血、虚血性腸炎、大腸癌、痔核などが主な原因となり、胃酸の影響を受けないため鮮血や暗赤色便を呈する。
上部消化管出血は、トライツ靱帯(十二指腸空腸曲)より口側の消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血である。胃・十二指腸潰瘍、胃癌、食道・胃静脈瘤、マロリー・ワイス症候群などが主な原因となる。
消化管穿孔は、胃や十二指腸、大腸などの消化管壁に全層性の穴が開き、胃酸、腸液、便などが無菌状態の腹腔内に漏れ出す超緊急疾患。急激な汎発性腹膜炎を引き起こし、敗血症性ショックに至るため、原則として緊急手術の適応となる。
虚血性腸炎は、大腸粘膜の微小血管の血流が一時的に低下し、腸管粘膜が虚血・炎症・潰瘍を起こす疾患。便秘傾向のある高齢女性に多く、「突然の左下腹部痛」に続く「下痢・鮮血便」が典型的な三徴である。多くは一過性で、保存的治療で自然軽快する。