喫煙に関連する疾患を7件掲載。概要・科目・更新日を確認しながら、国家試験・臨床実習・復習に使える疾患知識を効率よく整理できます。
肺気腫は、喫煙などを原因として肺胞壁が破壊され、気腔が異常に拡大する不可逆的な疾患である。慢性気管支炎とともに「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」を構成する。弾性力を失った肺から息を吐き出せなくなる「閉塞性換気障害」の代表である。
膀胱癌は、膀胱の尿路上皮から発生する悪性腫瘍であり、約90%以上が尿路上皮癌(移行上皮癌)である。「無痛性全血尿」が最大の特徴であり、喫煙や染料(ベンジジンなど)の職業曝露が強力なリスク因子となる。
肺癌は、気管支や肺胞の上皮から発生する悪性腫瘍であり、日本における癌死因の第1位である。大きく「小細胞癌」と「非小細胞癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)」に分類され、組織型によって治療方針や予後が劇的に異なる。
喉頭がんは、発声器官である喉頭の粘膜から発生する扁平上皮癌であり、喫煙と強固な因果関係がある。声帯に発生する声門がんが最多である。CBTや国試では、初期症状としての嗄声(しわがれ声)、早期例での放射線治療(音声保存)、および進行例の喉頭全摘出術(永久気管孔)が超頻出である。
掌蹠膿疱症は、手掌と足底に無菌性の小膿疱が多発する慢性の難治性皮膚疾患である。喫煙や扁桃炎、歯科金属アレルギーなどが悪化因子となる。CBTや医師国家試験では、病変が無菌性であること、胸肋鎖骨関節炎の合併、喫煙との強い関連、扁桃摘出術の有効性が頻出の重要疾患である。
ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)は、樹状細胞の一種であるランゲルハンス細胞が異常増殖し、骨、皮膚、肺などに肉芽腫を形成する稀な疾患である。呼吸器分野(肺LCH)としては、若年〜中年の喫煙者に好発し、肺の上中肺野に多発する結節や奇妙な形の嚢胞を形成し、自然気胸を繰り返すことが特徴である。CBTや医師国家試験では、喫煙との強い関連や特徴的な画像・病理所見が頻出である。